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父を売る子
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 作品社 |
発売年月日 | 2011/09/24 |
JAN | 9784861823503 |
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父を売る子
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商品レビュー
2.5
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
評価は3としたが実際は2.8といったところに感じた。 親の威光,殉死に苦しみもがきながら生き,なおそういった親に恥じぬことを期待,強要されることに反発する主人公の様子がありありと書かれていた。 どことなく,人間失格,と似た雰囲気を感じた。 本質的な部分では世間から見て尊敬に値する価値ある死を遂げた父の後,到底その息子とは思えぬほど堕落した主人公の葛藤であったり実に人間の人間らしい醜さの部分であるという点では,人間失格,と微妙に違う気もするが大凡は似通っていると思う。 全体としてあまり明るいテーマではないし,ところどころわかりにくい表現であったり,蛇足に思われるような部分であったりはあるのだが(私の理解が足りていないだけかもしれない。例えば韓国女性とのやり取りであったり)1度はこの本を読み,人は何を頼りに生きるのか,を考えてみるのもいいのかもしれない。 終わり方であったり,主人公自身の家族について詳しく書かれていない点,公役場の同僚であったりCIとしての仕事であったりはもう少し詳しく主人公以外の視点でも見てみたいとも思った。 また,物語は終わって1度主人公も改心?自分自身を見つめ直したような感じになっていたが,やはり冒頭でヒサコ(変換が面倒なのでカタカナ)を幻覚で見ている点や,最終盤で息子に金をせがみ口先では「返す」といっているが、その口ぶりがどことなく軽いのはやはり主人公に染み付いた父とは違う落伍者の一面がなお残り続けていることが想像された。 もう再読することは無いと思うが,題名と作品内容とはしっかりとマッチしており読んでよかった思う。(2024/02/09 23:13:34)
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20150611読了 親の子離れは難しいものだと言われるが、子の親離れもまたそれに負けず劣らず難しいものだと思われる。昨今、「毒親」などという言葉に見られるように、その関係性や、関係性の中で長年かけて培われた態度は、一生にわたって子を縛るものになり得るから。しかしむしろこの筆者の...
20150611読了 親の子離れは難しいものだと言われるが、子の親離れもまたそれに負けず劣らず難しいものだと思われる。昨今、「毒親」などという言葉に見られるように、その関係性や、関係性の中で長年かけて培われた態度は、一生にわたって子を縛るものになり得るから。しかしむしろこの筆者のように、目の前に存在しない親は、生身からかけ離れて美化される傾向にあり、さらにその親が「偉人」レベルに世間の認知度があるとなると、親のようにあることを周囲から過剰に期待され比較される環境がその子を待ち構えている場合もある…その背負うものはもう運命としか言いようがないのだろう。モーツァルトの実子2人も夭折した天才の父と比較され苦しい一生を送ったようだし。と、好意的に捉えることもできるのだが、読んでいてとにかく不愉快な本だった。9割が退廃の記録で、もし60過ぎた血縁者が借金と不倫を詰めこんだ自分史を世に出したらたまったもんじゃないなと思った。歪んだ承認欲求を突き付けられたようでげんなり。なぜ読みたい登録したのか、だいぶ前のことでもはや謎なのだけれど、退廃という言葉で思い浮かぶ太宰の「人間失格」はやっぱり文学的にすごいのだと気付けたのが、唯一の収穫。
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山口良忠という名前ですぐに あぁあの方ねと思い浮かぶ人はどれくらいいらっしゃるのだろうか。あるいは自分が無知だけなのか。 しかし日本史か何かの時間にきっと習ったはず。 有名人というか聖人君子のように言われた人を親にもつというのは ご当人にしか分からない気苦労はあるんだろうなと...
山口良忠という名前ですぐに あぁあの方ねと思い浮かぶ人はどれくらいいらっしゃるのだろうか。あるいは自分が無知だけなのか。 しかし日本史か何かの時間にきっと習ったはず。 有名人というか聖人君子のように言われた人を親にもつというのは ご当人にしか分からない気苦労はあるんだろうなと強く思った次第。
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