Making Software エビデンスが変えるソフトウェア開発

アンディオラム, グレッグウィルソン【編】, 久野禎子, 久野靖【訳】

• 販売会社／発売会社: オライリージャパン/オーム社
• 発売年月日: 2011/09/24
• JAN: 9784873115115

商品レビュー

2019/03/07

ソフトウェア開発にはベストプラクティスと呼ばれているものが
たくさんあるけど、実際にちゃんと効果を実験したものは少ない。
もちろんソフトウェア開発というのはとても幅が広くて意味のある実験結果を
得るのは難しいのだけど、だからと言って何もしなければ始まらない。

ということで色々なベストプラクティスについて効果を計測した論文を
集めたもの。結構なページ数があって文章も読みやすくないので読むのは
大変だけど、基本的にどの章から読んでも問題ないので、自分の興味の
あるところからつまみ食いすればいいと思う。
書いてある内容はかなり興味深い。やっぱり大企業はいろいろ実験してるのね、
とかも分かる。お勧め。

2013/04/07

特に面白かったのは第26章。
マイクロソフトに入社した若者8人について数ヶ月行動を観察した報告。
新人の強み/弱みは何か。どういった点に失敗をするか。
どのような教育が適しているかについて。

2012/04/29

ソフトウエア開発業界にはびこる通説を根拠づけるべく、実際に観測、検証、分析を行った考察集。

コーディング手法から、プログラマの作業環境、男女比の差、プロジェクトの運び方まで、ソフトウエア開発を幅広くとりあつかっている。

中には、決定的な結論に至らない項目もあるが、それこそがソフトウエア開発の難しさをまさに反映した結果である。なおそうであっても、なんとなくまかり通っている内輪に限定された経験則よりは、動機が得られることは間違いない。
索引も充実しているので、問題解決の手引きにも活用できるだろう。