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夜よりほかに聴くものもなし 山田風太郎ベストコレクション 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
| 発売年月日 | 2011/09/23 |
| JAN | 9784041356739 |
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夜よりほかに聴くものもなし
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
山田風太郎らしい荒唐無稽さが全く見られない、木枯らしのような作品だった。主人公の八坂刑事が遭遇するやりきれない事件の数々を描いたオムニバス小説。山田作品はたくさん読んできたが、この老齢刑事のように、世の中の不条理に対する無力さを山田風太郎が感じている(描ける)ことに驚きだった。 個人的には、哀しい復讐劇の「証言」が印象に残った。
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当初は、へー、という程度だった。 山風が推理物書いてるんだあ、松本清張以降に社会派ミステリが流行ったからこんなムードなんだあ、と思った。 三話目あたりから、いやこれは単なる社会派ミステリじゃないなと思った。 やっぱり山風が書いたらぐっと引き込まれるし、短編なのにすごい長編を読ん...
当初は、へー、という程度だった。 山風が推理物書いてるんだあ、松本清張以降に社会派ミステリが流行ったからこんなムードなんだあ、と思った。 三話目あたりから、いやこれは単なる社会派ミステリじゃないなと思った。 やっぱり山風が書いたらぐっと引き込まれるし、短編なのにすごい長編を読んだかんじになる。 書き方がうまいんですよ。 60年代の作品なので、さすがに古いというところもあるけど、日本人の本質は何も変わっていない。 犯罪の中抜き、声無き傍観者である大衆の持つ卑怯性、SNS自殺そっくりの状況など、普遍的な怖さがある。はっきり言えば日本人社会の怖さを書いている。 そういう意味では山風らしい。 この世は黒いし、これでもかと現実を突きつけるけど、八坂の逡巡の決め台詞に毎回少しの清々しさがある。 うまいんだよねー。 半七捕物帳の昭和版みたいなかんじ。
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著者のうまさが堪能できる短編集。すべて八坂刑事を主人公にした毎回同じフレーズで終わる10編が収録されている。とにかくうまい。けっこう複雑な状況をほんのわずかな文字数で説明し切る文章力もすごいし、途中でものの見方が変わってしまう構成力もすごい。しかもすべてに重い社会的なテーマを含ん...
著者のうまさが堪能できる短編集。すべて八坂刑事を主人公にした毎回同じフレーズで終わる10編が収録されている。とにかくうまい。けっこう複雑な状況をほんのわずかな文字数で説明し切る文章力もすごいし、途中でものの見方が変わってしまう構成力もすごい。しかもすべてに重い社会的なテーマを含んでいて味わい深い。ストーリー中に偶然という名のご都合主義は若干多いけれど、それも含んでほんと短編小説のお手本のような作品集。ジャンルは違うが、その意味合いで手塚治虫の漫画を彷彿とさせた。本物の職業作家ってのは本当にすごいな。
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