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お早く御乗車ねがいます 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2011/09/22 |
JAN | 9784122055377 |
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商品レビュー
4.4
6件のお客様レビュー
面白かった。 本書のように純文学系の作家が、筆休め?なのか、本気なのかはわからないが、本業の創作から離れてのびのびと「好きなもの」を語る。こういう本は本当に楽しい。 言わずと知れた『阿房列車』も、他の随筆も大好きだが、実は、百閒先生の小説作品などはわずかしか読んでいないのに対して...
面白かった。 本書のように純文学系の作家が、筆休め?なのか、本気なのかはわからないが、本業の創作から離れてのびのびと「好きなもの」を語る。こういう本は本当に楽しい。 言わずと知れた『阿房列車』も、他の随筆も大好きだが、実は、百閒先生の小説作品などはわずかしか読んでいないのに対して、阿川さんは、まず他の小説作品をそれなりに読んできたので、新鮮味が強い。 鉄道ではないけど、(そう言っていいのかわからないが、)福永武彦さん・奥泉光さんのものする推理小説も同じ方向性と言えないだろうか。どちらも大好きなのだが。 阿川さんの本書は、百閒先生と比較すると、執筆当時の海外の鉄道事情にも触れていたりする点と、どちらかというと鉄道の運行や車体そのものへの興味から描かれているが、『阿房列車』はもっと紀行文的側面もあると思う。何れにしても、根っからの鉄道マニアというわけではないところが良いと思う。でも普通の人よりも興味は強いのだ。その程度に親近感。そして、阿川さんも百閒先生も、教養と文学的素養のある人たちだが、変なこだわり、頑固さがあって、本書にもそれは垣間見えた。 他の方のレビューにあった、宮脇俊三さん、獅子文六もぜひ読んでみたい。
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おもしろかったー。時刻表を読み込むマニアは昔っからいたんだなぁ。1958年刊。そういうマニアックなテツをちょっと一歩ひいたところから見ている阿川さんは、鉄道も好きだけど長く乗るのは好かないらしく、船旅の魅力も書いている。車掌に扮した時の話もあり、なかなか本気の一日体験。 スピーカ...
おもしろかったー。時刻表を読み込むマニアは昔っからいたんだなぁ。1958年刊。そういうマニアックなテツをちょっと一歩ひいたところから見ている阿川さんは、鉄道も好きだけど長く乗るのは好かないらしく、船旅の魅力も書いている。車掌に扮した時の話もあり、なかなか本気の一日体験。 スピーカーの暴力的なことについて何度か書いていて、現代でもまったく変わっていないことを思う。
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内田百閒-著者-宮脇俊三と鉄道についての偉大な作家3人が同じ時に日本に生きていたのが奇跡のようだ。特に宮脇氏が中央公論で著者の作品を編集していたなんて夢のよう。当時、鉄道が飛行機やバスよりも安くて便利な公共交通機関だったことも夢のよう。国鉄の黄金時代だったのだ。鉄道ファンとしては...
内田百閒-著者-宮脇俊三と鉄道についての偉大な作家3人が同じ時に日本に生きていたのが奇跡のようだ。特に宮脇氏が中央公論で著者の作品を編集していたなんて夢のよう。当時、鉄道が飛行機やバスよりも安くて便利な公共交通機関だったことも夢のよう。国鉄の黄金時代だったのだ。鉄道ファンとしては東京-大坂間を8時間で行けたことは幸福である。現在は新大阪まで最短で2時間20分……なんとも味気ない。航空機と新幹線の台頭で、寝台特急は軒並み廃止となり、贅沢な鉄道旅行は夢となってしまった。
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