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造花の解体 Holly Novels
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 蒼竜社 |
発売年月日 | 2011/09/17 |
JAN | 9784883864003 |
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造花の解体
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グロBLの巨塔?を読んでみた。歪んだ人間の犠牲になる非道徳的な痛さをこれでもかとグロテスクに表現し、その結果できた腐った体は愛情のバロメーターとして秤にかけられる。 腐臭と膿のなかで愛し合う男女は、どんなに醜悪だろうと主人公の眼には至高のものに映るんだろう。 ある身体的特徴から愛した女に拒絶され、絶望のままレイプを繰り返す男の話。総白髪になり、胃に穴があくほど乖離してしまった自分自身を、受け入れられる器があったことに悦んでいる。あぁまるで彼は童貞だったんだなぁ。主人公の丈夫なアナルには感謝するしかないな。 短編「生まれない子供」。医療ミスで記憶が30分しか保てない男と、その息子。身重の妻の記憶から時が止まり、彼の中では永遠に生まれない子供なのだ。記憶に刻み付けたくて息子は父親を抱く。父親という子宮に取り残された自分を探しに。そこに情があるわけではなく、身体を繋げた時の絶望感が、物理的な感覚として見事に表現されている。なんかとにかくすごかった。こんな表現思い付く物書きって生業は改めてすごいな。
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「生まれない子供」がサイト掲載時から大好きで大好きで大好きで、すっごく胸に突き刺さってて、ふとした瞬間に思い出しては身体の芯がしくしく痛むというか引き絞られる話だった。 それで、思い出し読みにサイトにいったらなくてしょんぼりしてたので、再録されていてほんとにほんとに嬉しかった。 ...
「生まれない子供」がサイト掲載時から大好きで大好きで大好きで、すっごく胸に突き刺さってて、ふとした瞬間に思い出しては身体の芯がしくしく痛むというか引き絞られる話だった。 それで、思い出し読みにサイトにいったらなくてしょんぼりしてたので、再録されていてほんとにほんとに嬉しかった。 存在を認められたい主人公の子がとった手段がつらくて、何度読んでも息を詰めてしまう。タイトルからしてえぐられる。でも好き。これが西条さんの魅力だと思います。 書き下ろし、好きです。ウリの子が全部捨てちゃう、みたいなの、愛しい。 また九年かかってもいいから、ぜひ新刊を出してほしいです。既刊も新装版にしてほしい。読みたいです。
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