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日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか
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日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか

山田奨治【著】

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日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 人文書院
発売年月日 2011/09/16
JAN 9784409240922

日本の著作権はなぜこんなに厳しいのか

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商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2021/11/13

山田の著作権についてもっとも自分の意見を書いてあるものである。審議会についてほとんど他の書籍では書かれていない委員の発言を多く記載してあるところに特長がある。さらに法律についても詳細に記載している。残念なことは2011年と今から10年以上も前の本であるために、その後の変化でもっと...

山田の著作権についてもっとも自分の意見を書いてあるものである。審議会についてほとんど他の書籍では書かれていない委員の発言を多く記載してあるところに特長がある。さらに法律についても詳細に記載している。残念なことは2011年と今から10年以上も前の本であるために、その後の変化でもっと厳しくなった著作権についての説明が欲しい。  情報倫理についての必読書であろう。

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2017/08/13

本当に今さらながら拝読したが、これはやばい、たぎる。特に第4章、ダウンロード違法化にまつわる小委員会のやり取りのドラマチックさ。海堂尊の小説を思い出した。魅き込まれる筆致、しかしフィクションである海堂本のほうが心に迫るのはこれがフィクションでないが故のいわゆる「正常性バイアス」な...

本当に今さらながら拝読したが、これはやばい、たぎる。特に第4章、ダウンロード違法化にまつわる小委員会のやり取りのドラマチックさ。海堂尊の小説を思い出した。魅き込まれる筆致、しかしフィクションである海堂本のほうが心に迫るのはこれがフィクションでないが故のいわゆる「正常性バイアス」なのだろう(興味を持ってこの分野をウォッチしている私にとってすら、だ)。いや、この文章力の高さであればむしろフィクションとして書かれたほうがより民心を掴めたのではないか?と思えるほどに。専門書と思って積ん読していた自分を責めたい。明らかにこれは「文芸」だ。そして、それは100%褒め言葉としての。

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2015/05/10

本書で語られる、ダウンロード違法化の制定に至る過程は確かに絶望的だ。違法ダウンロードに断固とした対応をとりたいが、録音補償金の徴収額をどうしても減らしたくない権利者団体。補償金の支払いを肩代わりさせられたくないメーカー。具体的な数字もないのに自説のみに固執する学者。そして何の後ろ...

本書で語られる、ダウンロード違法化の制定に至る過程は確かに絶望的だ。違法ダウンロードに断固とした対応をとりたいが、録音補償金の徴収額をどうしても減らしたくない権利者団体。補償金の支払いを肩代わりさせられたくないメーカー。具体的な数字もないのに自説のみに固執する学者。そして何の後ろ盾もない消費者。委員会では各代表が自身の権利と消費者に背負わせる義務を声高に主張するばかりで、どこにも何の科学もなく、最後は期限になって慌てて帳尻だけを合わせるという、合議制の醜悪さが詰まった惨状には目を覆うばかりだ。 だが、だからといって、こんな怨嗟に満ちた乱暴なタイトルにしていいというわけではない。タイトルのみを見て本書を手に取る人が期待するような海外各国の統計データどころか、条例の比較すら存在せず、ただ日本の現状を憂うばかり。『海賊版は、市場創造力によって長期的には権利者に利益をもたらすことも否定しきれない』という一文に表れている通り、論拠とする科学が失われたまま自身の利となる論を支持するようでは、ダウンロード違法化を後押しした委員会の判断を批判する資格はない。 社会科学はまだまだ発展途上にあり、政治がこれに追い付くにはしばらく時間がかかりそうなのはしょうがないとしても、せめて反論する側に立つ際は、客観的に判断可能な科学がある論が構築されることを望む。

Posted by ブクログ