抗HIV/エイズ薬の考え方、使い方、そして飲み方

岩田健太郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 中外医学社
• 発売年月日: 2011/09/01
• JAN: 9784498017825

商品レビュー

2012/12/01

「自分とは関係のない領域」のまま放ってしまっていた領域。
今度の研修病院ではHIV患者も診療しているとのことで予習がてら読んでみた。

確かにリーダブルで仕事の合間に一日で読んでしまえた。非専門家の入門書としてオススメ。
新書っぽく見えるけど中のデザインは全然違うのでご安心(?)を。

抗HIV薬は「他の場面で使わない」「数が多い」「日々推奨内容が変わる」「略号がわけわからん」などとっつきにくい要素が多すぎて頭を抱えるけれど、それをなんとか知ってもらおうと工夫して書かれていて良かった。

抗HIV薬の個々の解説は後半にまわして、まずは「ツルバダ、ストックリンから始めよう」など臨床的に重要なところだけにフォーカスをあてての導入。
「まずこれだけ覚えればいい」とか「これは覚えなくていい」とかメリハリつけくれてて頭に残りやすい。
こんなふうにバッサリ料理してしまえるのは専門家の専門家たる所以だろう。

2012/11/02

なかなか普段勉強できない（自分のせいなのだが）HIVの処方について学ぶべしとの意気込みで読み始めた本。
成る程、スラスラと読めて、大切な事はうっとうしくない程度に反復されていて、各論的なところでも、薬剤毎の特徴をしっかりと書いて下さっているので、分かり易い。
ARTは全例専門医がやるべきなのか、はたまたある程度はCommonになってきた今、ある程度は総合医も診るべきなのかは難しい所ですが、少なくとも処方内容と副作用はしっかりと把握しておくべきかなぁと思っています。
その意味で、非常に簡潔にSummarizeされていてサラッと読める割には網羅的に書かれている本は重宝されるかと思います。

2012/10/03

今回、ICN養成の講義で参照しましたが（自分で言うのもなんだけど）とても役に立ちます。うまくできた入門書だと自画自賛、えっへん。