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見える化でわかる限界利益と付加価値
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日刊工業新聞社 |
発売年月日 | 2011/09/12 |
JAN | 9784526067488 |
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見える化でわかる限界利益と付加価値
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限界利益と付加価値を中心のテーマとして、管理会計を入門書よりかはずっと専門的に掘り下げて論じている本。管理会計の知識を身につけたいと思い、手に取った。 変動費と固定費は簿記でも登場するおなじみの考え方。だがこれを深堀りするとなかなか難解で、何を変動費と見て何を固定費と見るか、など...
限界利益と付加価値を中心のテーマとして、管理会計を入門書よりかはずっと専門的に掘り下げて論じている本。管理会計の知識を身につけたいと思い、手に取った。 変動費と固定費は簿記でも登場するおなじみの考え方。だがこれを深堀りするとなかなか難解で、何を変動費と見て何を固定費と見るか、など、じっくり吟味する必要がある。労務費も、単に製造に携わっている工員の賃金のみ変動費とすればよいのか、となるとまた少し違う。直接労務費を変動費化することで、長期的な労務費回収を目論んだ薄利多売戦略に陥るのを防ぐという指摘は非常に参考になった。直接原価計算においては、「固定費の回収」という視点を持つことが重要であると感じた。 付加価値についての定義は、どれくらいの人が知っているのであろうか。以前、『デフレの正体』で付加価値の定義について説明があったが、分かりづらい部分があった。本書ではそれが比較的わかりやすく説明されていて、「売上高-外部購入価値」と表現されるということである。購入した材料の金額に、どれだけの加工(価値)を加えて販売するか。製造にかかった労務費や経費はこの付加価値によってまかなわれる。本書を読んでいて強く感じたのは、「原価」というとどうしてもマイナスなイメージを持ってしまう。利益を出すためにもできるだけ低減しなければならないものである、と思ってしまう。しかし考えようによってはそうでもなくて、「原価」は製品に価値を付与するという、プラスのイメージで捉えることもできる。顧客の目が厳しくなり、ただ安いというだけではモノが売れなくなっている昨今において、人気を集める製品というのは、原価が「最適資源配分」された付加価値の高い製品なのではないだろうか。 ただし、生産管理の方法については、先般読んだ『ザ・ジャストインタイム』の考え方と異なっている部分があった。ライン生産について、品種替えをできるだけ少なくし、生産性の高いラインで優先的に生産すべきと主張している。これでは顧客の発注に合わせるのが難しいし、後工程を無視しているようで、平準化も図れないのではないだろうか。受注生産か見込生産かの違いだろうかと推察してみたが正否のほどは私一人では判断できない。
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