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自動車絶望工場 講談社文庫
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自動車絶望工場 講談社文庫

鎌田慧【著】

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自動車絶望工場 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2011/09/15
JAN 9784062770392

自動車絶望工場

¥660

商品レビュー

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11件のお客様レビュー

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2021/05/14

ルポの名著といわれているもの。書名は知っていたけど、こんな昔の本だったのかという印象。そして、だいぶ昔な感じかなと思いながら読んでみると、驚くほどそんな感じがしなかった。もちろん、いまのトヨタの工場がどうなってるか知らないし、ここに書かれているよりは労働環境はよくなっているだろう...

ルポの名著といわれているもの。書名は知っていたけど、こんな昔の本だったのかという印象。そして、だいぶ昔な感じかなと思いながら読んでみると、驚くほどそんな感じがしなかった。もちろん、いまのトヨタの工場がどうなってるか知らないし、ここに書かれているよりは労働環境はよくなっているだろうけど、でも何というか……まさに絶望を誘うような状況があるだろう。そのことは書中の「補章の補章・キカンコーとハケン」でも示唆されているし、ハケンというものができてより大変になっていることが示唆されている。 読みつつ思ったのは「勤勉」ということの価値。1970年代ですら勤勉は不器用クソ真面目の言い換えのようなとらえ方があっただろうけど、それでも勤勉な人が多くいたし、そのことが社会を発展させていたことだろう。対して21世紀のいま、勤勉であることは使用者・被使用者を問わず価値でなないのではないだろうか。それがなおさら仕事をつらいものにさせているのではないか。

Posted by ブクログ

2019/08/29

期間工の過酷な労働環境が実際に半年潜入した著者により、忠実に描かれています。この本が書かれた昭和から平成、令和に移り、環境は良くなるどころか期間工のさらに下の階層として違法労働させられる外国人留学生、派遣などの不正規雇用が現れさらに事態は悪化。上層部と現場が完全に分断され、上層部...

期間工の過酷な労働環境が実際に半年潜入した著者により、忠実に描かれています。この本が書かれた昭和から平成、令和に移り、環境は良くなるどころか期間工のさらに下の階層として違法労働させられる外国人留学生、派遣などの不正規雇用が現れさらに事態は悪化。上層部と現場が完全に分断され、上層部ばかりが儲けている。技術を得て転職の踏み台に出来ればいいですが、単純作業にはそれもない。ロボットの代用として安く使われる…などなど、放置されている問題が山積みであることを改めて認識しました。

Posted by ブクログ

2014/10/25

【本の内容】 働く喜びって、何だろう。 自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。 考える暇もなく眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。 読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に...

【本の内容】 働く喜びって、何だろう。 自動車工場で働きはじめた34歳のぼくを待っていたのは、人間性を奪うほど苛酷で絶望的な仕事だった。 考える暇もなく眠る毎日、悲鳴をあげる身体、辞めていく同僚たち。 読みやすい日記形式で「働くこと」の意味を問うルポルタージュの歴史的名作に、最新の情勢を加筆。 [ 目次 ] 第1章 季節工8818639番―一九七二年九月 第2章 新記録を可能にしているもの―一九七二年一〇月 第3章 “脱落者”たち―一九七二年一一月 第4章 増産・労災・不満―一九七二年一二月 第5章 ついに昼夜二交替―一九七三年一月 第6章 期間満了!―一九七三年二月 第7章 もう一度豊田へ―一九七三年四~五月 補章 トヨタ式合理化の歴史 補章の補章 キカンコーとハケン [ POP ] 1970年代前半に、著者がトヨタ自動車の工場で季節工として働いた体験をつづったルポ。 花形産業の発展が、過酷な効率追求に支えられていた実態を明らかにした。 同僚がこぼす愚痴や、トイレの落書き、好調な経営状況を伝える社内報――淡々とした日記の形の文章が、迫力を加える。 工場で一人一人の作業は、細分化、単純化されていた。 <機械と同じ正確な動作を、八時間継続しなければならない。 機械は疲れないが、人間は疲れる>。 増産が労働者を追い立てる。 <人間がコンベアを使っているのではなく、コンベアが人間を機械の代わりに駆使しているのだ>。 刊行後も経済環境が大きく変動する中、本書は途切れず版を重ねた。 格差社会論の高まりや、元派遣社員による秋葉原無差別殺傷事件を受け、2008年6月は版元への注文が前月までの8倍近くに増え、「今も昔も変わらないワーキングプアの実態」の帯が巻かれた。 今秋には、最新の実態を加筆した新装版が出る。 文庫版あとがきで著者が望んだ<この記録そのものが否定される時代>は、遠のくばかりだ。 [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

Posted by ブクログ

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