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障害者の経済学
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2011/09/03 |
JAN | 9784492314166 |
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
障害があっても能力が発揮できる社会であれば、それは障害と呼ばれなくなる。バリアは常に外側に存在する。
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NHKオイコノミアで「おばさんの経済学」というテーマの解説者として出演時はオサレな品のいいおじ様という印象だった。 障害者問題を経済学で中立的に善悪論ではなく行動の動機づけや詳細な資料で詳細に解説。これは同業者に紹介すべき良著。 覚書 目の前にいる障害者に対して健常者がとる行動を席をゆずる、無視、ねたふりという反応にわけて健常者自身の壁を説明。 転ばぬ先の杖支援よりも生むが易し支援 障害者雇用納付金制度で障害者の7割 14万人の雇用創出効果 施設臭として管理的指導的支援をネーミング 社会問題全体との共通項
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2011年刊行。◇脳性マヒのご子息を持つ著者(慶應義塾大学商学部教授)が、障害者の教育問題・就労問題・家族問題・差別問題などを経済学(費用便益分析)の観点から叙述したもの。福祉の領域であっても、費用便益分析の必要性がなくなるわけではなく、経済学者がこの領域について議論しない中、わかりやすく叙述されている。◇ただし、やはり、費用便益分析だけではどうにも納得しがたい点はいくつかある。第1に特別支援学校の運動会への否定的な眼差し、第2に障害者プロレス興行への肯定的な眼差しである。 教育の領域では、プライスレスの価値があるものがあり、学校行事はその一例だろう。また、著者は、関係者の思い出作りを運動会の価値とし、それだけでは実施の価値なしとしているようだが、その目的が否定されるべきことかは疑問。学園祭のような行事の価値は、教員の積極的参加如何に関わらず、参加者の達成感をもたらす場合があって、数値では測りにくいものの、その効用を捨て去れない。それを教員が援助することが無意味とは思えない。 次に障害者プロレスの点であるが、本書で書かれている実例が意味ある活動としたとしても、他も同様かは疑義がある。また、この例が、サーカスのピエロの役割に堕している怖れなしとしない。さらに、ピエロの場合は、自らの自己決定により、その選択は是とされるのだろうが、もし脳性マヒではなく、知的障害者がこのような就労者となる場合、かかる自己決定をなしうるのか、なし得ない場合には是とは言えないのではないか。そして、そんな姿を見た親はどのような感情を持つか…。 さらには、自らレッドカードを突きつけられない知的障害者を食い物にする輩に対して、誰が、どのような方法で、その権利を擁護するのか…。著者の物言いは、あまりにも安易にすぎないのではないか。
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