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黄金のフルートをもつ男
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黄金のフルートをもつ男

ジェームズゴールウェイ, リンダブリッジズ【著】, 高月園子【訳】

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黄金のフルートをもつ男

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 時事通信出版局/時事通信社
発売年月日 2011/09/02
JAN 9784788711655

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2014/01/10

 本書の主人公ジェームズ・ゴールウェイは第2次大戦開戦直後にアイルランドのベルファストに生れ、戦後の造船不況にあえぐ下級労働者の家に育った。少年はやがてフルートに魅せられ、その類まれなるフルートの音色で世界有数のフルート奏者へと成長してゆく。そして日本では美智子皇后のピアノ伴奏で...

 本書の主人公ジェームズ・ゴールウェイは第2次大戦開戦直後にアイルランドのベルファストに生れ、戦後の造船不況にあえぐ下級労働者の家に育った。少年はやがてフルートに魅せられ、その類まれなるフルートの音色で世界有数のフルート奏者へと成長してゆく。そして日本では美智子皇后のピアノ伴奏でフルートを演奏し、さらにはエリザベス女王からナイト爵位を授与されるというその姿は格調の高いフランス映画、イギリス映画を見ているような趣がある。  それにしても、イギリスやアメリカでは20世紀前半に天分に恵まれた貧しい少年を育てて世界に羽ばたかせるシステムが制度化されていたという事実には驚かされる。現在では<コンダクティング・アニマル>と書かれたこともあるデュダメル等を送り出したベネズエラのエル・システマが有名だが、本書の主人公もこの種の制度が育て上げた逸材であろう。今後もこの種の若き才能が続々と輩出されることを願うばかりである。

Posted by ブクログ