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自由論 日経BPクラシックス
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日経BP社/日経BPマーケティング |
発売年月日 | 2011/09/02 |
JAN | 9784822248574 |
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侵してはならない個人の自由、言論の自由の大切さ、社会が個人に行使する権力の性質と限界について説く。明治日本の自由民権運動にも大きな影響を与えた、自由論の古典的名著。 言論を統制する権力は不当である。その害は人類全体に及び、後の世代も被害を受ける。そして、意見の発表を禁じられた人...
侵してはならない個人の自由、言論の自由の大切さ、社会が個人に行使する権力の性質と限界について説く。明治日本の自由民権運動にも大きな影響を与えた、自由論の古典的名著。 言論を統制する権力は不当である。その害は人類全体に及び、後の世代も被害を受ける。そして、意見の発表を禁じられた人以上に、意見に反対する人が被害を受ける。その意見が正しい場合、自分の間違いを正す機会を奪われるからである。 「思想と言論の自由」は、人類の知性の健全な発達のために必要である。人は議論と事実によって、自分の誤りを改めることができる。人間の判断に頼ることができるのは、間違いを正すための手段が用意されている時だけである。 古い時代、支配者は国民の意思とは無関係に権力を握っており、国民と利害が対立した。そして、自由とは「支配者による圧政からの保護」を意味した。その後、国家の行政を動かす役職に国民の代表がつく方が良いと考えられるようになると、一時的な支配者を選挙で選ぶ方法が求められるようになった。 「国民の意思」とは、現実には多数派の意思である。このため国民の一部を抑圧するよう望む場合がある。これは権力の乱用の一種であり、いまでは政治について考える時、この「多数派の専制」は、社会が警戒すべき悪の1つとされている。 社会が個人に干渉する時、それが正当かどうかを決めるのは、次のような原則である。 ・人間が個人としてであれ、集団としてであれ、誰かの行動の自由に干渉するのが正当だといえるのは、自衛を目的とする場合だけである。 ・文明社会で個人に対して力を行使するのが正当だといえるのはただ1つ、他人に危害が及ぶのを防ぐことを目的とする場合だけである。
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この小論のテーマは、いわゆる「意志の自由」ではない。じつに不幸なことに、「自由と必然」という形で「哲学的必然性」という誤解をまねく概念に対立するものとされている「意志の自由」ではなく、市民としての自由、社会のなかでの自由である。いいかえれば、社会が個人に対して適切に行使しうる権力...
この小論のテーマは、いわゆる「意志の自由」ではない。じつに不幸なことに、「自由と必然」という形で「哲学的必然性」という誤解をまねく概念に対立するものとされている「意志の自由」ではなく、市民としての自由、社会のなかでの自由である。いいかえれば、社会が個人に対して適切に行使しうる権力の性質と限界が、この小論のテーマである。
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「人間の身体と精神の全体的な構造は、足の形よりも個人差が少ないのだろうか。」 自由とは何かについて書かれた本。権力を持っているのは、知的に高い水準、ポジションにいるものではなく、”一般大衆の多数派”であると考える。人は、他人や社会にマイナスの迷惑をかけない限り、何をする自由を有...
「人間の身体と精神の全体的な構造は、足の形よりも個人差が少ないのだろうか。」 自由とは何かについて書かれた本。権力を持っているのは、知的に高い水準、ポジションにいるものではなく、”一般大衆の多数派”であると考える。人は、他人や社会にマイナスの迷惑をかけない限り、何をする自由を有する。社会的財産である自身の知能を使わなくても、それを刑法で罰することはできない。しかし、悪評や批判等の世論による社会的制裁が加えられることがある。そして、それは問題ないとする。それを選んだのも本人の自由だからだ。 売春を取り締まらず、売春あっせん者だけを取り締まるのは、主犯を見逃し、従犯だけ罰するようなものだ、という話の流れは、非常に素晴らしいたとえであると感じた。
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