うどんの女 フィールC

えすとえむ(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2011/09/08
• JAN: 9784396765316

商品レビュー

2023/11/03

大人なラブコメ♪

[マロンぱぱ]

やはり大人のラブコメっていいわ♪若い者の「いっちゃいな！」なラブコメも楽しいけど(笑)美大の学食のうどん担当の村田と学生の木野との年の差ラブコメ♪大人特有の面倒臭い事情やら経験値が邪魔をします。意外に村田さんも大人な欲求だったり妄想だったり、何ともなっていない男子に勝負下着でスタンバったりと…あ、やはり不器用系？(笑)木野がラブコメ感出してる？村田の元旦那が講師とか、お？修羅場♪にもならず、踏み出せない臆病さに、こっちがムズムズするわ！キャンパスに描かれる「うどんの女」に興味でる♪

2025/11/17

美術大学の学食で働く〈村田チカ(35)〉、バツイチ、子はなし。「学食のうどんの人」(p67)と言えば互いに伝わるような、毎度おなじみの人として認知はされている感じ。のちに元・美術モデルだったことがわかる。

学食の常連でうどん派の男〈木野(21)〉は細身のパンツが似合う長身、ジージャンにストールを巻いたままカレーうどんを食するオシャレさんではあるが恋愛はかなりの草食・奥手でチカへの気持ちに思い悩む若者。恋心が昂じるあまりに‘官能的なうどんの絵’しか描けなくなってしまう。

話をややこしくしているのは、チカの元夫で同じ美術大学で働く教授〈田中真臣(38)〉が木野くんの担当教授であり、その事を知った木野くんがチカのことを考えると田中の顔もチラついてしまうという不憫な巡り合わせによるもの。田中はチカと木野の仲をむしろ応援している立場で描かれるのだが、男性としても絵描きとしても敵わない存在である相手からのエールは鵜呑みにするにはちょっと喉越しが悪い。今は恋愛感情は無い、としつつも田中とチカの間に流れる‘関係’の気配も木野くんを翻弄する。

やたらと介入してくるうどんの存在だったりが唯一無二の喜劇だとは思うのだが、妙齢の歳上女性へ男子大学生が寄せる恋愛の物語として読むとなんだか‘好きな気持ち’だけで思考しているように見受けられ、それはそれで無茶な若さを感じられて良いのだがもうちょっと、人生を一緒に生きていくことを互いに考える深みやコクのようなものが物足りない。ドバッと一味を振りかけたくなっちゃう。

結末もなんだかぼやっとした風味。

どうでもいいが、学食のうどんが94円な事に驚き。学食ってそんな安いもんだったっけ？

10刷
2025.11.17

2023/11/08

日常の些細な出来事や、勝手な妄想がとてもリアル。
少女漫画ならヒールが取れた時に助けてくれるだろうに、
通り過ぎてしまうししかもそれが自転車というのも大学生らしいし
自転車では送ってあげるという発想もそもそも出てきにくいのがいい。
展開も早くて読みやすいし登場人物が少なく嫌な人も出てこなくて
草食男子の木野くんを応援したくなるようなちょっとした駆け引きもありつつ
終始うどんで終わるところが、下手に深い恋愛にシフトしなくて
最後まで読みやすかった。