「今、ここ」を生きる 新世代のチベット僧が説く幸福への道

ヨンゲイ・ミンゲール・リンポチェ(著者), 松永太郎(訳者), 今本渉(訳者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2011/08/31
• JAN: 9784569774701

商品レビュー

2020/10/11

瞑想の専門的な本になるが非常に能力開発にもなり、人間の本質とはいかにあるかということを瞑想を通して実体験ができる本である。
瞑想を通した潜在意識の活用や自身の潜在意識の覚醒に至るまでの方法など専門的に瞑想を取り組もうと思う方にはぜひお勧めしたい本であると言える。

2016/10/14

瞑想を実践することで得られる果実を科学的根拠を交えながら教えてくれる。そして、どう瞑想すればいいかも。『Search Inside Yourself』で推奨されていたので読んだが、読む順番としては適切だったと感じている。ビジネスパーソンがいきなり同書に飛びついても、なんだか違った世界の話に感じられると思うから。

2011/10/05

チベットの高僧が瞑想と最新科学の関連性、瞑想の仕方、幸福論を説いた本。数々の瞑想本を読んできたが、これほど分かり易くまた取り入れやすい形で書いた本は初めて。今瞑想をしている人、瞑想を生活に取り入れたいけどどうも敷居が高いと感じている人には絶好の指南書になると思う。

【強引なまとめ】
・瞑想が実際に身体や脳、精神に与える影響は科学的に計測、証明されている。
・瞑想の方法：
5感＋思考＋感情＋声＋呼吸＋慈悲＋放置＝11種類
何時でもどこでも、立ったままでも、目を開けたままでも、瞑想可能。
・全てはただの「脳の噂話」にすぎない。

【その他個人的なメモ】
・「今、現代科学の求めるものと合致する宗教があるとすれば、それは仏教だろう」by アルバート・アインシュタイン
・いかなる経験も、心に深くしみ込んだ思考や知覚の単なる習慣にすぎない。
・「急いだらラサには着けない。ゆっくり歩けばやがて着く。」チベットの格言。
・思考は海に絶えず発生する波のよう。
・「私たちの生存への欲求は、攻撃性へと向かう傾向だけではなく、親切心、慈悲、愛、気遣いなどの生物学的な傾向を持っており、それは攻撃性よりも強い。」ハーバード大学、ジェローム・ケイガン教授。
・呼吸を7回数える瞑想。
⇒≪怠け者の悟り方≫にも同じ方法が書いてあった。
・牛の瞑想をした牛飼いの話。
・短い間で何度も瞑想を行う。
・恐れや嫉妬、嫌悪、怒りなども無限の可能性を持つ「空」の一面。
・四弘誓願（しぐせいがん）
すべての生き物が幸せで、また幸せを生み出すように。
すべての生き物が苦痛と、その原因から逃れられますように。
すべての生き物が喜び、また喜びの元となりますように。
すべての生き物が平等で、執着や嫌悪から自由でありますように。