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カモのきょうだいクリとゴマ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アリス館 |
発売年月日 | 2011/08/27 |
JAN | 9784752005575 |
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カモのきょうだいクリとゴマ
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商品レビュー
4.7
15件のお客様レビュー
何度も泣いてしまう場面がありました。 生き物を飼いたいと言っている娘達がいて、 あまりにもタイムリーでした。 改めていのちについても学べ、 なかがわさんの困惑や心情に涙がとまりません。 今この本を娘達と読めて本当に良かったです。
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野生の生き物を育てる難しさ、葛藤が、子どもにもわかりやすく書かれている。 いのちについて、考えさせられる本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ムスメが読書感想文用にと借りてきた本・・・。 また感想文を書きにくい本をチョイスするよね・・・。正直、感想文の良しあしって、チョイスする本におおいに左右されると思う・・・。 どうも彼女はこの本が好きらしく、過去に何度も借りている様子。 でも、どうみても感想文には適していないので 「違う本にしたら・・・」 とは助言したものの、どうしてもこれでやるとのこと。 ・・・わかった・・・。 確かに私も、ムスメくらいの年頃はシートン動物記やファーブル昆虫記を愛読していたよ・・・。 (だからって感想文にはせんけども・・・) さて、ムスメの本を読む力および感想文を書く力を過信しているつもりはないが、最初に好きに書かせたものを読んでみたところ 「・・・・なんだこれは・・・・」 と、ズモォォンとなりました。 いやいや、私も読書感想文は苦手ですよ!? うまくまとまらなくて大変苦労する口ですよ!? それにしても、これはひどい! なにがひどいって、 明らかに内容を理解していないよ・・・! (ありがち) あらすじを書くレベルですらない。 本を読んでみようと思ったきっかけ(ちなみに、表紙がかわいかったからとのこと)と、挿絵と写真の可愛さについてしか、触れていない。 こんなん、ある!? ええんか、これ!!! 内容云々の前に、挿絵や写真が可愛いと感じたのはわかった。 でも、読書感想文で必要なことってそれではないからね!? その部分、オールカットで御座います・・・。 そもそも 「この本を読んで印象に残ったところってどこなの?」 と、問いても、絵がどうの写真がどうのしか返ってこず、 「ほんまに内容を読んでへんな・・・」 と、なります。 読み取れなくても、もう少しなんか、あるやろ!? もしかしてこの本は観察記やから、感想文を書けるほどの内容はないのか(すごい失礼)!? と、思い、とりあえず私も読んでみることにしました。 わりと時間がかかるかと思ったけど、そこはそれ、児童書なので、1時間もかからずに読み終えました。 では私の感想文、以下。 「カモのきょうだいクリとゴマ」を読みました。 タイトルを見たときは、 「動物を研究する人がカモをたまごからかえす話なんだろうな」 と、思いましたが、実際はちがいました。 ふつう小学生の兄妹が雨の日にたまごを拾ってくるところから物語が始まります。 ふつうといっても、わたしより動物に興味があり、たまごからにわとりまで育てた経験がある小学生なので、わたしよりもずっと動物研究家だとは思いますが。 それでも、ツバメやスズメのひなを拾ってくるようなものかと思っていたら、違いました。 カモは、野生動物なのです。 野生動物ということは、いずれ野生に返さねばなりません。 そしてひなといえど、野生であるなら人の力で育てるのには限界があると思います。 案の定、大きくなるにつれて家の中で飼うのも庭で飼うのも苦しくなり、たった3か月後には 「大きくなりすぎる前に、野生へ返してあげよう」 と、近くの池へ放しに行きます。 はたしてそれまでにどれだけカモと家族の関係が深くなったのか。 野生に返すラストシーンはとても胸をうちました。 できるなら、いつまででも餌をあげたい。世話をしてあげたい。寒くないかな、いじめられてはいないかな。寂しがってはいないかな。 人間としては心配で心配でたまりませんが、だからって最後まで面倒を見ることはできないのです。 暖かで安全な家から、仲間たちがいる、厳しいけれど自由で素晴らしい世界へ放すときの寂しさは、子離れと同じように感じます。 子どもが心配だけれど、親が作る世界にいつまでも閉じ込めておくわけにはいかない。 彼らは彼らの足で歩いていかなければ、未来はないのです。 動物も人間も同じだなあ、と、しみじみ思いました。 いつのまにか「見送られる立場」から「見送る立場」に、近付いているわたしですが、見送られる方は、見送る方ほど寂しいとばかり思っているわけではないのだと思おう。 だって踏み出す先には、素晴らしい未来が待っているかもしれないんだもの。 巣立つ人は、過去にばかりとらわれるよりも、時にはあっけないほど未来だけを信じてほしい。 不安と期待を両手に抱え、たくましく巣立っていく。 そんなクリとゴマのように、いつかわたしの子どもたちも巣立ってくれればいいなと思いました。 (2015.08.16)
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