感じ・考え・行動する力を育てる人権教育 大阪・松原三中校区の実践

成山治彦, 志水宏吉【編著】

• 販売会社／発売会社: 部落解放人権研究所/解放出版社
• 発売年月日: 2011/08/27
• JAN: 9784759221503

商品レビュー

2011/11/17

教員の方は得るところ大でしょう。研究者、人権活動関係者もヒントを得ることができると思います。

興味深い記述
・欲求や欲望が権利や人権と同一視されたり、人権が贅沢品や厄介者と扱われたりするたぐいの無理解、誤解、曲解がかなり広く見られることへの対応。
・人権はすべての人が生まれながらに持っている必要不可欠な様々な権利である。
・人権に関する知的理解と人権感覚
・なぜ、知識が行動に結びつかないのか。それは、学校で習う知識が、自分の生活との結びつきが弱く、「建前」にすぎなかったり、表面的な知識に過ぎなかったりしているからである。
・問題解決のための２つのものさし：１．お互いが納得できるか。２．実行できるか
・子どもは人間関係を自然に学ぶものという認識の成り立ちにくいのが昨今の現状である。：モデリング、リハーサル、フィードバック、シェアリング
・犠牲者避難論と温情主義の欺瞞。
・１１年間を通した人権教育を確立することで、地域との結びつきが強くなる。