オクターバー・ガール 螺旋の塔に導くものは 徳間文庫

伊藤螺子【著】

• 販売会社／発売会社: 徳間書店
• 発売年月日: 2011/09/02
• JAN: 9784198934262

商品レビュー

2014/11/30

音楽に、想いを乗せて。

興梠真尋は音楽を聴くと、その音楽の世界に意識が飛ぶ。偶然聴いた静原秕奈の歌声を聴いて飛んだ世界の謎を解くため、同級生荒巻小吉と一緒に、彼女に関わっていく。それは同時に彼の力を知る戦いでもあった。

音楽の世界を作るのは誰なのか。音楽の世界は奏でる人の人生まで含んだ世界なのか、それともその音楽だけで完結するのか。世界を作るのは、奏でる人なのか、聴く人なのか。音楽に限らず、小説でも。

2013/03/21

読み始めは少し取っ付きにくかったですが、読み進めて行くうちにこの世界にどっぷりのめり込みました。数々の歌と、それらの織りなす世界。現実としてはあり得ないけれど、音楽を聴く身としてはあり得て欲しい世界。
音楽を聴く人、特にライブにどっぷり浸かってる人には是非読んで欲しい。歌の聴くときの姿勢、そして見えてくる世界を1段上に持って行ってくれる。そんな小説です。

2011/11/27

完全ジャケ買いだったけど、大当たり。心に響く音楽を聴くと、音楽の世界に入り込んでしまうという特性を持った主人公。ただの特技だったはずが、いつしか、彼自身や彼のまわりを取り巻く人たちのちょっと訳ありな過去を巻き込んでいく。
音の世界を、これだけリアルに言葉にできることに感動。一緒にいろんな世界に飛べる。ぜひ、映画化してほしいなぁ。