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死のテレビ実験 人はそこまで服従するのか
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2011/08/22 |
JAN | 9784309245591 |
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死のテレビ実験
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死のテレビ実験
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商品レビュー
3.5
13件のお客様レビュー
ナチスドイツのアイヒマン実験とも称されるミルグラムの実験をテレビという環境の中で行うとどうなるのか、そこに焦点を当ててフランスのテレビ実験・考察を行った本著。 テレビが生み出す人々への影響についても分析している。中でも、暴力的な番組が人々に与える影響の中では、直接攻撃的な人間・残...
ナチスドイツのアイヒマン実験とも称されるミルグラムの実験をテレビという環境の中で行うとどうなるのか、そこに焦点を当ててフランスのテレビ実験・考察を行った本著。 テレビが生み出す人々への影響についても分析している。中でも、暴力的な番組が人々に与える影響の中では、直接攻撃的な人間・残忍な人間を生むのではなく、暴力に無関心・鈍感な人間を作り出してしまうとの見解が示されている。本著内では実験に臨む被験者の心理状況や服従に至るまでの経過を細かく分析し、その見解に至るまでの論拠を示してくれる。 日本では、第二次大戦下での大本営発表という歴史から、メディアは国家権力に対抗する「反権力・市民側」の勢力であると大前提で考えがちだが、そういった暗黙の了解が無意識にテレビメディアに服従する姿勢につながることもあるかもしれない。(この視点は本著にはないけど) 内容的にはテレビの与える影響に主軸が置かれているが、現代のインターネットにも通じる部分が多々ある。中でも気になったのは、『テレビの中では虚構と現実が曖昧になる』といった点。現在のインターネットではSNSや動画配信サービスなどの中でまさに虚構と現実が曖昧になり続けていると感じる。(恋愛リアリティ番組や素人の家について行く番組なども虚構と現実が曖昧になった良い例だ) インターネット上で行われることが身近になればなるほど、私たちは無意識のうちにインターネット的な価値観に振り回されて、人の痛みに鈍感になり続けていくと感じた。
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どこかのノンフガイドから。この実験の被検者になったとして、NOと言えた自信はない。かれこれ10年以上、殆どテレビを見ない生活だけど、それでもなお、テレビの洗脳力には屈してしまうだろうと思える。その力を、政権に例えられたりなんかもしているけど、そこなんかまさしく言い得て妙。本能的に...
どこかのノンフガイドから。この実験の被検者になったとして、NOと言えた自信はない。かれこれ10年以上、殆どテレビを見ない生活だけど、それでもなお、テレビの洗脳力には屈してしまうだろうと思える。その力を、政権に例えられたりなんかもしているけど、そこなんかまさしく言い得て妙。本能的に声の大きなものには従わないとっていう精神、改めて嫌になっちゃいますね、自戒を込めて。そして現在、SNSがテレビを駆逐せんと拡大の一途を辿っているけど、これ、本作におけるテレビの立ち位置が入れ替わっただけですわな。しかも、もっと質の悪いモノとして。演繹的に、SNSとの向き合い方には気を付けないと、っていう気持ちも新たにした次第。
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権威(司会者)に権威(AP)をぶつける実験の結果が服従率に影響を与えなかったことについて。 ミルグラム実験(ここでは2人の科学者が権威vs権威で登場。服従率0%の結果に)と逆になった原因を、『人と連携して立ち向かう経験が現代では少ないからではないか』と考察していたが、単純に『人はより上の権威に従う傾向がある』とシミズは考えますね(アシプロのリュシーちゃんは車で送迎したりなど親しみやすいが雑用キャラであるのに対し、司会のタニアはまあまあ有名人で近寄りがたい) ここで例えばガチ有名人のアラン・ドロン(実験舞台がフランスなので…)が出てきて反対したら、被験者はみんな良心に従うと思う。
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