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太陽と地球のふしぎな関係 絶対君主と無力なしもべ ブルーバックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/08/20 |
JAN | 9784062577137 |
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太陽と地球のふしぎな関係
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太陽と地球のふしぎな関係
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商品レビュー
3.5
9件のお客様レビュー
図書館の入り口近くにいつも特集コーナーを作って関連本が並べてあるのだが、先日は宇宙特集だった。タイトルはさほど魅力的でないものの出版日付の新しかったのを1冊選んでみた。この分野は新しい知識の蓄積も多かろうと踏んでのことだ。 太陽から地球までのジオスペースの様子と、太陽が地球環境...
図書館の入り口近くにいつも特集コーナーを作って関連本が並べてあるのだが、先日は宇宙特集だった。タイトルはさほど魅力的でないものの出版日付の新しかったのを1冊選んでみた。この分野は新しい知識の蓄積も多かろうと踏んでのことだ。 太陽から地球までのジオスペースの様子と、太陽が地球環境や人間社会に及ぼす影響とを解説している本。人工衛星時代になってやっと知見が集まりだしたところで、まだ分からないことだらけの分野だそうだ。この本について注文をつけるとすると、語句の解説などもっと丁寧にできたのではないかという気がする。なんとなく思いのままに語っているような書きぶりで、繰り返しも多くて読んでいて少し散漫に感じた。 ふつう太陽の大きさと言うと、可視光線を発している光球の大きさを指す。しかしプラズマの火の玉である太陽からは、太陽風、フレア爆発、コロナ質量噴出などの形でプラズマ大気が外へ噴き出しており、地球にまで及んでいる。地球は太陽圏の中におさまっていると言える。太陽からのプラズマや高エネルギー粒子線から守ってくれるのが地球磁気圏だ。地球磁気圏は、太陽と反対側に尾を引いたような格好をして、太陽からの攻撃を受けてたわんだりしながら頑張っている。太陽活動の影響により、地球上でオーロラや磁気嵐が起きる。 太陽活動には周期がある。昔から観測されてよく知られるのが黒点の増減。黒点は周囲より冷たい所なのに、なぜか黒点が多いほど太陽から放出されるエネルギー、特にX線や紫外線が多くなる。これは11年周期の太陽周期と呼ばれる。黒点は低緯度に多く、そばからフレアが吹き出たりする。フレア以外にも、高緯度のコロナホールから吹き出ているものもあるようだ。こちらは黒点が少ないときの方が盛ん。11年周期よりもっと長い周期(極大期、極小期)もあり、気候に大きな影響を与えていると考えられる。 磁気嵐による人間社会への影響 ・人工衛星へのダメージ ・通信のかく乱 ・高緯度を飛ぶ飛行機にまで放射線 ・高緯度地方では、ひどいと変電所が火を噴いたり ・伝書鳩が迷子になる もっとも気になるのが地球磁力の減少傾向。ガウスが200年前にはじめて測定して以来、年0.05%のペースで減りつつあるらしい。このペースで行くと1200年ごろにはゼロになる計算。日本でもオーロラが見れる!と喜んでいる場合ではなく、放射線がビシビシ降り注ぐし、大気を太陽風に持っていかれるしで大変なことになる。普通に考えてこのまま減るって事はなさそうだ。N極・S極が入れ替わる現象さえ、地質学的年代スケールではたまに起こっているので、驚くことではないのかもしれないが、たかが200年間とはいえ足元で急速な変化が生じているのは何となく穏やかでない気がする。
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「母なる星」のイメージは間違いだった!コロナ質量放出や磁気嵐など、絶え間なく繰り出される太陽の攻め手を地球はどうしのいでいるか?
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB06453213?caller=xc-search
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