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岩手県沢内村の医療
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岩手県沢内村の医療

前田信雄(著者)

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岩手県沢内村の医療

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本評論社
発売年月日 1983/07/01
JAN 9784535804081

岩手県沢内村の医療

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2012/03/04

生命村長と言われた深沢晟(まさ)雄さんが村長になったのは昭和32年 以後死ぬまでの八年間幼児と老人の無料医療制度・ 国保10割給付の必要性を打ち出し村民の意識を掘り起こして実施 それ以後も代々の村長始め医療関係者と何よりも村民が一丸となって 発展に全力を注いだ その結果...

生命村長と言われた深沢晟(まさ)雄さんが村長になったのは昭和32年 以後死ぬまでの八年間幼児と老人の無料医療制度・ 国保10割給付の必要性を打ち出し村民の意識を掘り起こして実施 それ以後も代々の村長始め医療関係者と何よりも村民が一丸となって 発展に全力を注いだ その結果予防保険の考え方が普及し無駄な医療費を減らすことに成功する 村の生活にも影響し不安が薄らぎ自分たちの政治に積極的になる それが人口わずか5000人ほどの小さく貧しい村で自主的に創造された それに引き替え国保の制度は保険税(料)の徴収方法も支払うための補助金制度も 益々不公平極まりないものになってる 現状は個人の給料(収入)に比例した保険料ではないから 低所得者の個人負担ばかりが重くかさむ それに引き替え補助金は低所得層に著しく不利になっている 例えば最低の国保支出となった沖縄ではわずか1万円そこそこであり それに対して最高の国保支出となった北海道歌志内市では 十倍の補助金を受けている 更に国保税の格差も3倍ほどの開きがある それだけではない医療利用に恵まれない場所ほど補助金の出費が少ない あるいは沢内村のように自前で苦労して保険予防活動を充実させている所も その分補助金が減るので二重の負担となる 徴収する税制あるいは支払う補助金制度においても不公平である どうひいき目に見ても意識的に不公平な制度に組み立てられているように見える 現状の国保の制度は正直者が馬鹿だと言わんばかりである 責任を持って医療設備や医師の計画的配置をして平等化するべきである また無闇な医療の無駄遣いを規制しなければいけない 政治的駆け引きに利用した保険や福祉制度あるいは 役人のお手盛りのための制度ではなく 政治家自ら本質的に役立つ国保を考えるなら 所得税と事業税あるいは雇用に対する税から 財源を賄わなければ不公平になると言うことを示さなければいけない 地域による医療の格差による差別や税金を先取りして使わなければ損だという 本末転倒な行為を理解するための教育を徹底しなければならない 税金は自分たち皆の財源であることを自覚した予算を 長期にわたって適材適所を見極めて組まなければならない 沢内村のように村民全員の参加による自治を徹底的に呼び掛け よしんば政治がリーダー主導で始まったとしても 結果として民衆が自分のこととして参加するだけの意識を起こす道を開ければ その後の持続と発展を確かなものにできる 事実沢内村は時間を掛けた実績を通して村民を説得し理解にこぎつけた その結果20年以上の歳月を掛けて高負担高リターンの信用できる制度を 村民自ら根付かせた 全員が安心と拠り所を持って生活できるようになった 「健康」を目標にして村の生活すべてを活性化する政治を可能にした

Posted by ブクログ

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