白椿はなぜ散った

岸田るり子【著】

• 販売会社／発売会社: 文藝春秋
• 発売年月日: 2011/08/19
• JAN: 9784163808000

商品レビュー

2013/07/21

5歳の時からずっ一人の女性を思い続けていたタカ、最初のほうはストーカーぽくて気持ち悪いと思ったけど、後半それが伏線になっていたり、やや退屈しかけたところで視点が変わるなど面白かった。
ただ、謎解きがお粗末なのと、辛い結末なので読後感がよくない。
ミステリーより恋愛小説だと思えばいいのか。
(図書館)

2012/02/23

冒頭に惹かれて読みはじめた。幼少時代の官能的な描写は素敵なのだけれど、登場人物が増えるとその雰囲気はすっかり色あせた。作者の人物描写が下手すぎる。全員に個性がなく、1人1人がはっきり浮かんでこない。ミステリ要素も「だから何」としか言えないし、SFっぽい要素もなかったことになってて、人間として成長した人物もいないし、結末も潔さのない尻切れトンボ。一体どこを愉しめばよかったのかさっぱり。。途中にちらほら出てくる「作家になれなかったひと批判」にはやたら気持ちがこもってると感じた。

2012/02/22

貴と万里枝の恋愛物語だが，多彩な人物が絡みあってスリリングなストーリーを楽しめた．晴彦の登場は全体を盛り上げている．表紙カバーのイメージとは全く異なる上質のミステリーですので，お勧めです．