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アンタイラー【著】, 中野恵津子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2011/08/16
JAN 9784309205700

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商品レビュー

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2023/02/25
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※このレビューにはネタバレを含みます

 本作品が出版されたのは2009年。1964年に最初の長篇が出て、かれこれ40年以上のキャリアにして数多くの小説をアン・タイラーは発表してきた。その間、翻訳された作品はほとんど読んできました。彼女のエッセイをはじめ原書を読む甲斐性の無い僕としては、本書の訳者である中野恵津子さんをはじめ翻訳者の皆様にはひたすら感謝するしかないんだけど、狂信的な愛読者がある本についてこれは私について書いた本だ!あるいは僕のために書かれた本に違いない!と妄想し作家に対して強い感情を抱く(『ミザリー』とか)ことはよくある話で、僕としてはその気持ちは分からなくもない。実際、本のそでによく掲載される著者のプロフィールに添えられた写真のアン・タイラー(可愛いおばちゃま)しか知らないのに、彼女が作品を通じて送り出してくれた多くの登場人物、そのキャラクターの織り成す世界に没入し彷徨い長く逍遥してきたものだから、彼女をとても他人とも思えない近しい人と思っている。現実のアン・タイラーは、母親と同世代のアメリカ人女性なんですが、同時に父でも祖父母でも弟、姉、妻でも娘、息子、孫でもまた友人、隣人でもあるんですよ。  さてさて本書の主人公は初老の男性。一応リタイア(実は体よくリストラされた)して自適悠々の一人暮らしを始めようと引越した新居(実際はダウンサイズの果てのアパート)の最初の晩に強盗に遭い、頭を殴られ一時的な記憶喪失に陥ってしまう。傷は浅くて何を盗まれたかも覚えていない?だけど衝撃的な夜の出来事以外は覚えていて、物語はその後、破天荒な展開を迎えるでもなく、いつものアン・タイラーの小説らしく主人公とその家族(奥さん、元奥さん、娘や孫たち、さらに不倫間際の記憶係の?女性)を巡って淡々と(表紙の前田ひさえさんの水彩画のように)進んで行きます。犯人も登場しますよ、その母親が息子を庇うんですけど、犯罪という事実を前に言い訳にもなってなくて、でもこれもありかなってこの本の世界では思えるんですよね。アン・タイラーは善と悪を絶妙にブレンディングして人物造形する。中世道徳劇のエブリマンいやいや普通の人々が描かれている。誰も裁いていなし裁かれない。いいなあ、気持ちよく浸れますこの小説。  

Posted by ブクログ

2014/05/21

リストラに合った60歳のリーアムが、様々な出来事を通して自分らしい生き方を手に入れていく。幸せな気持ちになれたラストでした。

Posted by ブクログ

2011/09/23

60歳になり、リストラに合った主人公のリーアム。離婚歴は2回で、娘が3人。今までの人生を振り返りながら、これからの人生を考えていく…いままでのアン・タイラーさんとは少し違う感じがしましたが、好感が持てました。

Posted by ブクログ

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