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獄に消えた狂気 滋賀・長浜「2園児」刺殺事件
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/08/18 |
JAN | 9784103308911 |
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獄に消えた狂気
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商品レビュー
3.8
4件のお客様レビュー
2日間で読了。 かなりやるせない読後感。 「触法精神障害者」の狂気。恐ろしい。 裁判の様子や面会や手紙で接する加害者の病状が生々しく伝わった。 姉の音善さんの苦労が心に沁みる。 焦点の定まらない目のまま、刑務所にいるなんて!治療しないのだろうか? 表紙の写真が怖い!図書館で借りて...
2日間で読了。 かなりやるせない読後感。 「触法精神障害者」の狂気。恐ろしい。 裁判の様子や面会や手紙で接する加害者の病状が生々しく伝わった。 姉の音善さんの苦労が心に沁みる。 焦点の定まらない目のまま、刑務所にいるなんて!治療しないのだろうか? 表紙の写真が怖い!図書館で借りてよかった。 ※本棚からこの表紙だけ消したい。
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≪県立図書館≫ 一概に言えない。 当然、被害者の痛みや悲しみは想像を絶する。 でも、それだけではない哀しみを、痛烈に感じる。 人間は、愚かで悲しい。 本当に、みんな、愚かだ。 なんの救いもない。 誰も助けてはくれないし、誰にも助けられない。 簡単に決めつけられることなんて、ない...
≪県立図書館≫ 一概に言えない。 当然、被害者の痛みや悲しみは想像を絶する。 でも、それだけではない哀しみを、痛烈に感じる。 人間は、愚かで悲しい。 本当に、みんな、愚かだ。 なんの救いもない。 誰も助けてはくれないし、誰にも助けられない。 簡単に決めつけられることなんて、ないのだろう。 簡単に決めつけて、分かったつもりになりがちな自分を戒めていきたい、と改めて思った。 見えているものよりも、見えないもの、語られないもののほうが、はるかに多いのだろう。 人間は、愚かで悲しくて、切ない。
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滋賀・長浜で起きた幼児殺害事件の犯人である鄭永善。彼女は統合失調症を患い、いわば"二つの"顔を持つ。そんな"もう一人"の彼女が犯した、罪のない二人の幼児を殺害するというこのどうしようもなく重い罪、そしてそれによってもたらされた悲劇を、それを取り巻く人々、そして何より鄭永善と彼女の...
滋賀・長浜で起きた幼児殺害事件の犯人である鄭永善。彼女は統合失調症を患い、いわば"二つの"顔を持つ。そんな"もう一人"の彼女が犯した、罪のない二人の幼児を殺害するというこのどうしようもなく重い罪、そしてそれによってもたらされた悲劇を、それを取り巻く人々、そして何より鄭永善と彼女の病を描くことであぶり出していく。 中村うさぎの書評を読んだことがきっかけで手にした本。統合失調症とはどんな病気か、薬で症状をどの程度抑えられるのか、そういった記述はこの本では特になく、鄭のありのままの姿が淡々と記される。病が進行した彼女は、もはや"元の"自分をほぼ完全に失ってしまったかのよう。もう一つの世界を生きる彼女に現実世界の罪と向き合わせるというこの矛盾、遺族のやり切れない思いはどこにどうやってぶつけたらいいのだろうか。法はなんの解決にもならない、それでも法はなんらかの判断を下し、裁かなければならないのだ。 罪を犯した時点で既に永遠に癒されることのない悲しみが、彼女の病によって増幅される。出口のない迷路のようなこの悲劇、そのありのままの姿をこの本は描き出している。
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