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箱根の山に挑んだ鉄路 『天下の険』を越えた技 交通新聞社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 交通新聞社 |
発売年月日 | 2011/08/12 |
JAN | 9784330231112 |
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箱根の山に挑んだ鉄路
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商品レビュー
3.5
5件のお客様レビュー
鉄道には二種類ある。 山を越えるか、山を登るかだ。 (その二種類ザックリ過ぎる...) 日本で唯一山を登る鉄道は、箱根登山鉄道だ。 箱根湯本、強羅間8.9kmで標高445mを登る。 この急こう配の鉄道路線はいかにして計画されたのか。 明治の日本、東海道に列車を通す...
鉄道には二種類ある。 山を越えるか、山を登るかだ。 (その二種類ザックリ過ぎる...) 日本で唯一山を登る鉄道は、箱根登山鉄道だ。 箱根湯本、強羅間8.9kmで標高445mを登る。 この急こう配の鉄道路線はいかにして計画されたのか。 明治の日本、東海道に列車を通すのに箱根が難所となった。 箱根を酒匂川で大きく迂回する御殿場線がかつて東海道線として機能した。 しかし、小田原まで列車が来ることがなくなってしまう。 さらには江戸時代の宿場として栄えた箱根宿・小田原宿、湯治場として栄えた箱根七湯が廃れてしまう。 馬車鉄道、そして初期の電化鉄道へ。 2019年の台風19号の影響で休業中の箱根登山鉄道。 箱根の天嶮に挑み続ける姿を見せてほしい。
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箱根とか小涌谷とかの地名を聞いて、どんな連想をするか。芦ノ湖でせうか。温泉でせうか。いづれにせよ、観光のイメエヂぢやないでせうか。 しかし、流通業の人なら「研修」を連想するかも知れません。朝早くから、夜まで(夕方ではなく文字通り「夜」)講義漬けで、しかも宿題が出るので、僅かな自由...
箱根とか小涌谷とかの地名を聞いて、どんな連想をするか。芦ノ湖でせうか。温泉でせうか。いづれにせよ、観光のイメエヂぢやないでせうか。 しかし、流通業の人なら「研修」を連想するかも知れません。朝早くから、夜まで(夕方ではなく文字通り「夜」)講義漬けで、しかも宿題が出るので、僅かな自由時間も自由にならず、就寝直前まで勉強しなければならない。とても一杯呑む気分ぢやないのです。ああ、これは個人的な体験ですね。賛同は得られぬことでせう。 もう一つ与太話。いや出典は確かですがね。井上ひさしさんが幼時の頃、疎開先に柳家金語楼がゐたさうです。何か芸をしてほしくて、毎日金語楼の家に行くのですが、金語楼は芸を見せる代りに、馬尻の水を浴びせたさうです。 しかし一度だけ反応してくれたことがあり、金語楼は汽車の車掌の声マネをして、箱を立てて「ハコダテー、ハコダテー」。次いで箱を寝かせて「ハコネー、ハコネー」と発声し、直ぐ家の中に戻つたとか。(『大アンケートによる日本映画ベスト150』より) で、漸く本題の『箱根の山に挑んだ鉄路』。昔日より東海道の難所として立ちはだかつた箱根の山。東海道線も当初は山越えを諦め、現在の御殿場線経由で東西を結んでゐました。 しかし箱根は有名な温泉地であり、明治以降は東京の奥座敷として富裕層に注目されてきました。ここに観光用の登山鉄道を敷設しやうと考へても不思議ではありません。 本書は、「世界第二位の登山鉄道」箱根登山鉄道と、箱根観光にその社運を賭けてきた小田急電鉄を中心に、交通の面で箱根が如何なる変遷を辿つたかを示す一冊であります。 第一章では、現在の箱根登山鉄道(箱根湯本~強羅間)の乗車リポート。8.9キロメートルで標高差445メートルを登る、世界でも有数の登山鉄道であります。ああ、また乗りたくなつてきました。 第二章は、箱根路の歴史を辿ります。律令国家時代まで遡り、箱根のルーツを探る。元は「筥荷(ハコニ)」などと表記されたらしく、古代朝鮮語の「パコニ(=筥または函の意)」に由来するとか。この辺は朝鮮半島からの帰化人が多かつたのですね。 第三章では、箱根にいかにして鉄道が敷設されてきたか、或はこなかつたかを、企業間の仁義なき争ひも交へながら紹介してゐます。 第四章は、東京からの観光客を運び続けた小田急ロマンスカーの歴史を振り返ります。首都圏の子供たちの憧れだつた(現在も?)ロマンスカーは、愛知県育ちのわたくしが想像する以上の存在感があつたのです。たぶん。 そのロマンスカーも、NSEの頃までは高速運転を意識してゐたやうですが、線路容量の問題などから、結局スピードが出せる環境になく、その能力を持て余してゐるみたいですね。 「箱根」について丸ごと語つた一冊と申せませう。著者も述べるやうに本書は、以前登場した『ゼロ戦から夢の超特急』と関連があります。『ゼロ戦から夢の超特急』を読んで気に入つたなら、是非この本も手に取ると良いでせう。 デハ、ご無礼します。 http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-615.html
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今年も数々のドラマを生んだ箱根駅伝がまだ記憶に新しいですが、そんな箱根に走る箱根登山鉄道について書かれた一冊です。箱根駅伝でも“坂道”は重要なポイントになってきますが、この鉄道も「山を登る鉄道」として、世界では第二位、日本では第一位の急勾配を克服した技術を誇っています。なぜこれほ...
今年も数々のドラマを生んだ箱根駅伝がまだ記憶に新しいですが、そんな箱根に走る箱根登山鉄道について書かれた一冊です。箱根駅伝でも“坂道”は重要なポイントになってきますが、この鉄道も「山を登る鉄道」として、世界では第二位、日本では第一位の急勾配を克服した技術を誇っています。なぜこれほどまで急な場所に鉄道が必要だったのか。その誕生秘話や、「山を登る鉄道」ならではの技術、車両、運転手の技術などが書かれています。“鉄道は曲線や勾配で制限速度が決まっている”など鉄道の豆知識もわかりやすい言葉でかかれているので鉄道に詳しくない方でも楽しみながら読んでいただけると思います♪
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