![ロシア 苦悩する大国、多極化する世界 アスキー新書](https://content.bookoff.co.jp/goodsimages/LL/001668/0016687568LL.jpg)
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ロシア 苦悩する大国、多極化する世界 アスキー新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | アスキー・メディアワークス/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2011/08/11 |
JAN | 9784048708715 |
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ロシア 苦悩する大国、多極化する世界
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グルジアが2008年8月の北京オリンピック時に南オセチア侵攻を急いだ背景には、オリンピック期間中であれば、ロシアも大きな反撃に出ないだろうという甘い予測とアメリカの軍事支援への期待という2つの誤算に加え、グルジアの内乱の混乱があった。 冷戦の遺産であるNATOがソ連解体後も存在...
グルジアが2008年8月の北京オリンピック時に南オセチア侵攻を急いだ背景には、オリンピック期間中であれば、ロシアも大きな反撃に出ないだろうという甘い予測とアメリカの軍事支援への期待という2つの誤算に加え、グルジアの内乱の混乱があった。 冷戦の遺産であるNATOがソ連解体後も存在するなど、ロシアと欧米、とくに米ロ関係はつねに緊張してきた。世界戦略について、ロシアが多極化を目指してきたのに対して、アメリカは自国主導の一極支配の世界秩序を追求うしてきた。 ロシアにとっても新冷戦を避けなければならない事情があった。欧州はロシアに天然ガスを依存しているが、そのことはロシアにとって実は外交カードにならないl。ロシアの方が高値でガスを安定購入してくれる欧州諸国に経済的に依存している。それはプーチンも理解している。 プーチンは自身の支持率を上げるためにもチェチェン攻撃を行った。愛国主義と外国人排斥を煽ってきた。
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近年のロシアを巡る国際情勢を概観する上でためになる本。 シノドスジャーナルやウェッジ・インフィニティの連載をもとに,最新の事情を加筆してある。 冷戦終了後も,旧ソ連諸国への影響力を失いたくないロシアと,西側諸国の対立は解消されなかった。ただ,イデオロギーが抜きになった分,緊張...
近年のロシアを巡る国際情勢を概観する上でためになる本。 シノドスジャーナルやウェッジ・インフィニティの連載をもとに,最新の事情を加筆してある。 冷戦終了後も,旧ソ連諸国への影響力を失いたくないロシアと,西側諸国の対立は解消されなかった。ただ,イデオロギーが抜きになった分,緊張はだいぶ緩和。プーチン政権誕生後,911で国際社会がテロとの戦いを錦旗とするに至って,チェチェン問題等を抱えるロシアも大手を振って分離独立運動を封じ込めていけるようになる。ここで一時米ロ関係は好転するが,一極的世界を追求する米と多極化を求めるロシアとの路線はやはり対立。2002年からグルジアやウクライナで親米的な色革命が起こり,NATOのMD配備問題等もあり,米ロ新冷戦の様相を呈する。 しかし,イデオロギーの衰退のほか,進行した経済的結びつきもあって,かつてのような対立は抑止されている。欧州はロシアから天然ガスを輸入しているが,逆に欧州も天然ガスで急成長したロシアにとって生命線。中国はまだ大量のガスを高くは買ってくれない。 ロシアは旧ソ連諸国を「近い外国」として重視。欧米への接近を警戒している。それと,これら「近い外国」には,未承認国家問題を抱えるところが多い。「民族自決」と「領土保全」という矛盾する原則をどう扱うか,難題だ。チェチェン問題の存在にもかかわらず,ロシアはグルジアの未承認国家アブハジアと南オセチアを国家承認している。これはコソヴォの独立を欧米諸国が支援したことへの対抗策で,2008年「グルジア紛争」の主要因の一つにもなっている。 ウィキリークス問題の波紋も興味深い。米外交公電が暴露されたことで,ロシアの米国,NATOに対する不信感が増した。また米国によるウィキリークスへの弾圧を,ロシアが言論の自由の侵害だと批判。ロシアの方が露骨な言論弾圧をしているのだが,「内政問題」との逃げ道を確保。 今年は世界各地で暴動が起こって騒がれたが,ロシアでも民族問題にからむ暴動は多い。プーチンはじめロシア政権は,民族主義を自らの権力強化の手段として利用してきたが,それが裏目に出てきている。 巻末には追補として,311の震災に対するロシアの対応等がまとめられている。アルメニアの原発問題にも触れる。アルメニアも地震国で,危険な原発を抱えている(格納容器がない型)。欧州が運転停止を求めているが,代替電源がなく難しいようだ。事故がおきないといいが…。
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