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全身翻訳家 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/08/11 |
JAN | 9784480428493 |
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商品レビュー
3.9
19件のお客様レビュー
翻訳家という生き方。 翻訳について、子どもについて、生活について、昔について。その職業を選んだ流れみたいなのが見えるエッセイが面白い。また翻訳の歴史が見える話も興味深い。「スカーレットと江戸ことば」あの明日は明日の風が吹くと訳したのは誰かについて。歴史を辿っていく謎解きが、個人...
翻訳家という生き方。 翻訳について、子どもについて、生活について、昔について。その職業を選んだ流れみたいなのが見えるエッセイが面白い。また翻訳の歴史が見える話も興味深い。「スカーレットと江戸ことば」あの明日は明日の風が吹くと訳したのは誰かについて。歴史を辿っていく謎解きが、個人の歴史と重なり合うところが素晴らしかった。
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『明治大正翻訳ワンダーランド』を読んで以来。 さすがだなあ、と思う。 翻訳者のエッセイなら、先ごろ岸本佐知子さんの作品を読んだ。 あれもとても面白かった。 岸本さんのサービス精神と、稀有のキャラクターのなせる文章だった。 こちらは、エッセイから伝わる著者の生活ぶりもすてきだが...
『明治大正翻訳ワンダーランド』を読んで以来。 さすがだなあ、と思う。 翻訳者のエッセイなら、先ごろ岸本佐知子さんの作品を読んだ。 あれもとても面白かった。 岸本さんのサービス精神と、稀有のキャラクターのなせる文章だった。 こちらは、エッセイから伝わる著者の生活ぶりもすてきだが、翻訳者としての苦心や気配りなどが、より突っ込んで書かれている部分が印象に残る。 『風と共に去りぬ』の、「明日は明日の風が吹く」という名訳。 これは誰のものなのか。いつから流布したのか。 「スカーレットと江戸ことば」はこの事情を明らかにしていて、とても面白かった。 阿部知次の昭和十一年の抄訳にはじまり、数々の訳を見てもそれらしきものではない。 どうやら菊田一夫が舞台にかけたところがはじまりらしく、その舞台に立ってきた黒柳徹子の証言を得る。 それが、江戸っ子の流行りことばだった、とは。 こういう、深く深く、一つの言葉、表現にも意識を向けていくところが流石だ。
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失礼ながら、実際のところ翻訳文芸を全く読まない人が敢えてこの著者の本を手に取る可能性は大分低いだろうから、そういう人達は読者として想定されていないようで、その手のまどろっこしさはなく、サクサク読み進められる。あ、感じ悪い?(笑) 柄谷行人が禁煙する話とか、長野県上田市で温暖化対...
失礼ながら、実際のところ翻訳文芸を全く読まない人が敢えてこの著者の本を手に取る可能性は大分低いだろうから、そういう人達は読者として想定されていないようで、その手のまどろっこしさはなく、サクサク読み進められる。あ、感じ悪い?(笑) 柄谷行人が禁煙する話とか、長野県上田市で温暖化対策で密かにミカンの試作してる(シークレットって書いてあるけど出版物に公表していいのかw)とか、貴重なエピソードもあり。ちょいちょいとご自分の新訳の話が出てくるので、読みたくなっちゃう!『嵐が丘』辺り。 お料理はだいぶお得意そう。お酒がお好きでスイーツは今一つ、らしい。神社仏閣のお好きなお嬢ちゃんはもう大きくなったのかな。 思春期に『テレーゼ・デスケルウ』にハマった口で雨がお嫌いとは甘いなあと思いつつ、でも私も『城の崎にて』で蜂が死んでるのは畳の上だったと思い違いをしていたので、おあいこということで。ん?何が?(笑) 東京農大の「バイオリウム」に行って、キツネザルを見てみたい★ 筆者のご近所「下高井戸シネマ」も行ってみたい★
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