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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2011/08/12 |
JAN | 9784062770385 |
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商品レビュー
3.1
111件のお客様レビュー
いくつかあった疑問や謎ははっきり解決されないもやもやした感じだが、嫌いではない。事件の真実が誰の悪意もなくてよかった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
さて、前半から読まれている皆様、お疲れ様です。後半はもう少し読みやすいと思います。 何しろ事件の全貌が見えてきてますからね。 街に隠された歴史とそれを取り巻く人間たち。すこしずつ詳らかになる謎。ここにきてやはり恩田氏の技巧が唸るというものでしょう。 ・・・ 町の建築に代々携わる謎の建築企業新村グループとそれを統括する老女志津。 その秘密に気づきつつある高校生の和音。 偶然にも和音と同様、亡くなった吾郎の死に不振なものを感じる高校生修平。 こうした人間関係が絡まりつつも物語を展開させます。 ・・・ そして何より印象的なのは吾郎の死、ではないでしょうか。 魂が肉体から離れるとどうなるか。自分の肉体が腑抜けになっている状態が見える。同時に肉体では感覚が失われる。 これはもう、あたかも臨死体験をしたかのような書きぶり。 更には、自我・私、という気持ちが薄れ世界と一体化してゆくという。 なんか・・・死ぬときに本当にこうだったら、死ぬことって多分全然怖くないんだろうな、と思いました。吾郎が、ちょっぴり寂しいけど、みたいな発言をしていたのですが、そこがまたリアルでしたね。 ・・・ ということで恩田氏の新聞連載小説でした。 下巻はどんどん読みやすくなると思います。死を意識しちゃっている方とかには最後の最後はとても印象深い終わり方だったと思います。 えも言われぬ読後感でした。
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街にある3つの塔の謎と、死んだ市川吾郎の謎が解き明かされる。 特有の怖さというか、異様な世界観があって、明確な答えがあるようでないような感じ。 単館映画で上映される邦画感がある。 恩田陸さんの本は2冊目だけど、異様な表現が上手い作家さんなんだなと。 2作品とも結局当事者以外の周...
街にある3つの塔の謎と、死んだ市川吾郎の謎が解き明かされる。 特有の怖さというか、異様な世界観があって、明確な答えがあるようでないような感じ。 単館映画で上映される邦画感がある。 恩田陸さんの本は2冊目だけど、異様な表現が上手い作家さんなんだなと。 2作品とも結局当事者以外の周りが思っていることと真実って必ずしも同じってことはないんだなぁと思う。 最近、「明確な答え」「わかりやすい話」ばかり読んでたから、ある意味刺激的だった。 あんまり単純な話ばっかり読んでると良くないなと思った。 あらすじ 上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。 一年後の寒い朝、離れた町で死体となって発見された。そこは塔と水路のある、小さな町。 殺人か事故か、どんな形でそこまで至ったのかを丁寧に綴られているお話。
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