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原発と原爆 「核」の戦後精神史 河出ブックス
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2011/08/03 |
JAN | 9784309624341 |
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原発と原爆
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商品レビュー
4.3
5件のお客様レビュー
借りたもの。 サブタイトルの通り核と関わってきた日本人の精神面をフォーカスしたもの。 それは原爆から原発、そして原発事故に至るまでの日本人の考え方の変化も読み取れるものだった。 日本人の“唯一の被爆国”(表向きに唯一実戦投入されたのは事実だが)という考えに釘を差し、アレルギー並み...
借りたもの。 サブタイトルの通り核と関わってきた日本人の精神面をフォーカスしたもの。 それは原爆から原発、そして原発事故に至るまでの日本人の考え方の変化も読み取れるものだった。 日本人の“唯一の被爆国”(表向きに唯一実戦投入されたのは事実だが)という考えに釘を差し、アレルギー並みの嫌悪感を抱きながら原発の誘致を進めた矛盾を細かく切り刻んでゆく。 結局、安全神話は迷信であり、原子力ムラというより“原子力マフィア”ともいうべき一部の利権を得られる人々に、扱いきれない代物を金によって盲目にされた人々が受け入れてしまった、という話だった。 「原発の必要性」は欺瞞であると。 何よりこの本は、文学やサブカルチャーに見る「核」との関わり方にフォーカスしている部分は非常に興味深かった。 『ゴジラ』に始まり、『AKIRA』『風の谷のナウシカ』まで。(冲方丁『シュピーゲル・シリーズ』や井上智徳『COPPELION』はどうした!?) 日本人にとって原爆の被害が、台風や地震と同じ未曾有の大災害と似た形で受け止められていた事、他所から来た未知の力、“マレビト”に例えている事が言い得て妙だった。(そうでなければゴジラも腐海も生まれなかっただろう) 斜め読みだが、村上隆『リトルボーイ―爆発する日本のサブカルチャー・アート』にも同じような思想があったかも知れない。今度こそしっかり読みなおしてみようと思う。 若干駆け足で、要素がしっかり繋がっていないような気もするが……史実だけではなく人の精神史について書かれたものはまだ少ないと思うので、良い本だと思う。
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P191 原発関係者は放射能を閉じ込めるということを強調するのだが それは実は原発の全ての情報を閉じ込めることであり、 原発に関する論議、討議を密室化し、その実情を決して明らかにしないということにある P195 発電の方法はいくらでもある。 コスト、環境悪化、持続可能性、終末処理、社会的リスクの どの面においても原子力発電はもっとも劣悪な選択枠であることは すでに明らかとなっている。 誰かが犠牲にならなければならないという エネルギー政策は根本的に間違っているのだ。 ★読んでみたい本、見て見たい映画がたくさん紹介されていた。 川村 湊さんの本も、もっと読んでみたい。
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タイムリーなネタで面白かった。 「読み比べといったところで、私にその両者の主張を科学的に吟味するだけの能力があるわけではない。私は、その内容というよりは、両者の著書が持つ説得性や論理的な説明の…」 そう!それが私の言いたかった事。 今、皆そのレベルの作業をしてる。 いろんな「専門...
タイムリーなネタで面白かった。 「読み比べといったところで、私にその両者の主張を科学的に吟味するだけの能力があるわけではない。私は、その内容というよりは、両者の著書が持つ説得性や論理的な説明の…」 そう!それが私の言いたかった事。 今、皆そのレベルの作業をしてる。 いろんな「専門家」がバラバラの説明をする中、 どの説明に自分が納得させられるニュアンスが感じられるか…。 それだけなんだけどね(^^; って謙虚さが大事なんだよね~。
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