ちょこまかくまさんとのっそりくまさん ひかりのくにお話絵本

松野正子(著者), 田中秀幸(著者)

• 販売会社／発売会社: ひかりのくに
• 発売年月日: 1985/06/01
• JAN: 9784564006203

商品レビュー

2013/07/09

ある素晴らしく天気のいい日、二匹のくまさんはどんな一日を過ごすのでしょうか。
まったく違った性格だけど、とってもなかよしな
ちょこまかくまさんとのっそりくまさんの様子を見てみましょう。
【13k092】

2011/04/25

ちょこまかちょこまか働くちょこまかくまさんと、のんびりのっそりしてるのっそりくまさんのお話。

「アリとキリギリス」的に展開すると、のっそりくまさんはなんかバッドエンドで、ちょこまかくまさん大勝利、だよね？

ちがうの。ちがうの。このお話、そんなギスギスしてないの。

昼下がりになると、のんびりくまさんは、ちょこまかくまさんが仕事を終えたらあそびにくるだろうなぁ、って思ってお茶用意して待ってるの。で、そこに予想通りちょこまかくまさんが一仕事終えて遊びにきちゃう。

で、二人でお茶して、とっても幸せな昼下がりを楽しんじゃう。

世の中、一生懸命ちょこまかちょこまか働くのが善で、しかも正直者がバカを見る、みたいな説話とか道徳観みたいなのがあふれてるけどさ、なんていうのかな、それ窮屈じゃない？

「いろんな性格、生き方の人がいて、みんなお互いに必要な存在なんだねー。」ってのがぼんやりわかるこの絵本、おすすめです。

絶版？えーーー！中古でもいいからぜひ！

2009/06/04

幼稚園のとき、「ひかりのくに」というシリーズで毎月絵本が届いていて、そのうちの1冊。
たしか、5月か6月辺りのだったんじゃないかな。
（4月には「いちごがなった」というように、季節にちなんだお話が届いていました）

2年くらいは取っていたはずだから、いっぱいあったのに、なぜこのお話を覚えているんだろう。
特に教訓のあるストーリーでもなく、性格の正反対の2匹のクマが、
朝起きて、一緒にお茶をして、夜にそれぞれ眠りに就く、というだけのお話。

なんでもてきぱきこなす「ちょこまかくまさん」も、のんびりのんびりな「のっそりくまさん」も、どちらがいいということじゃなくてお互いが大好きで一緒にいて楽しい。
どんな自分でもいいんだよ、っていうのが嫌み無く表現されている気がします。

この本を思い出すと、今でもクッキーを焼きたくなる。
私は性格的にどうみても「のっそりくまさん」なんですけどねー。