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開戦神話 対米通告を遅らせたのは誰か 中公文庫
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開戦神話 対米通告を遅らせたのは誰か 中公文庫

井口武夫【著】

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開戦神話 対米通告を遅らせたのは誰か 中公文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2011/07/23
JAN 9784122055148

開戦神話

¥770

商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

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2021/04/03

悪魔的な知恵

 作者は日米開戦時に駐在アメリカ大使館員の息子としてワシントンで暮らしていた人です。本作で、真珠湾奇襲時の遅れた宣戦布告に至る事情を描いているのですが、単なる暴露本ではありません。帰国後外務省に努め、当時の資料を研究し、外交の観点から日米開戦に至る道筋をメインに、米国に日本が追い...

 作者は日米開戦時に駐在アメリカ大使館員の息子としてワシントンで暮らしていた人です。本作で、真珠湾奇襲時の遅れた宣戦布告に至る事情を描いているのですが、単なる暴露本ではありません。帰国後外務省に努め、当時の資料を研究し、外交の観点から日米開戦に至る道筋をメインに、米国に日本が追い詰められていく課程がぞくぞくするような緊張感を以て描かれています。  ヤマ場は遅れた宣戦布告です。本国から暗号電文が駐米大使館へ送られてきます。その途中で電文の送付が中断されます。米国大統領の親書が日本の外務省へ届けられたためです。そしてその結果、米国への宣戦布告は真珠湾奇襲に間に合いませんでした。しかし、なぜそのようなタイミングで親書が届けられたのかが描かれていません。理由は読者が考えるしかありません。興味深い本です。

okaーoffroader

2011/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

真珠湾攻撃が事前通告無しでの奇襲となり、「日本は汚い」とアメリカ人を今でも憤慨させている原因は、当時の駐在アメリカ大使館員の怠慢にあるという説はほとんど定説化している。 作者は日米開戦時に駐在アメリカ大使館員の息子としてワシントンで暮らし、開戦後交換船で帰国した。直接見聞きした父親や周囲の人たちの様子など自分の実体験と比較して、この定説はあまりに違うとずっと疑問に持ち、長じで外交官になったあともライフワークとして真相を調べつつけた労作。 悪いのは開戦派の軍部とそれに追随した外務省の一部完了の陰謀だと証拠を元に立証した。 どう見ても、正しいと思える。歴史の歪曲はしばしばあるが、近現代史のゆがみは関係者が存命のうちに正しておかなければならないだろう。

Posted by ブクログ

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