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魔都上海に生きた女間諜 鄭蘋如の伝説1914-1940 平凡社新書596
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2011/07/19 |
JAN | 9784582855968 |
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魔都上海に生きた女間諜
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商品レビュー
2.5
4件のお客様レビュー
2部に分かれていて,2部はノンフィクションというより,小説の紹介だったり,映画からのアプローチだったりした. 1部は女スパイというより,上海のきな臭い裏事情をざっくりわかりやすく教えてもらった.
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女スパイ、テンビンルーを描いたというより、テンビンルーの生きた時代、盧溝橋事件から太平戦争へ向かうまでの、上海を舞台にした日中間で水面下で行われていた和平工作にかかわる組織、人物が書かれている。 資料を判りやすく纏めた感はあるが、テンビンルーそのものの人格が、表面的なものだけ...
女スパイ、テンビンルーを描いたというより、テンビンルーの生きた時代、盧溝橋事件から太平戦争へ向かうまでの、上海を舞台にした日中間で水面下で行われていた和平工作にかかわる組織、人物が書かれている。 資料を判りやすく纏めた感はあるが、テンビンルーそのものの人格が、表面的なものだけで、浮き出てこない。遺族の証言はないのだろうか? この頃に中国分析をしていた吉田東祐という人物が、ほんの1ページ余り触れられていたが、とても興味深かった。
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日中戦争で両国の狭間で暗躍した女性と言えば、李香蘭こと山口淑子と、「男装の麗人」川島芳子(愛新覺羅顯玗)がまず思い浮かぶ。一方、中国国内では5年ほど前から、「再評価」という名の下に反日アイコンとして急に注目を集めたのが、日中混血のスパイ(母親が日本人)で、逆に日本軍に処刑された「...
日中戦争で両国の狭間で暗躍した女性と言えば、李香蘭こと山口淑子と、「男装の麗人」川島芳子(愛新覺羅顯玗)がまず思い浮かぶ。一方、中国国内では5年ほど前から、「再評価」という名の下に反日アイコンとして急に注目を集めたのが、日中混血のスパイ(母親が日本人)で、逆に日本軍に処刑された「鄭蘋如(テンピンルー)」。今まであまりスポットを浴びることがなかったので僕自身も名前ぐらいしか知らなかったので、とりあえずこの本で学習。文献が多くは残っていないので著者の推論に基づく人物像と史実が中心で、ちょっと肩入れしすぎな気もするけれど、1930年代末期、第二次上海事変以降の戦時中の上海租界を舞台に交錯する日中の人間関係と、敵味方の男達を翻弄する美人女性スパイというのはドラマだし、それをできる限り浮かび上がらせてる数少ない本としては一読の価値有り。 国民党重慶政府のスパイだった鄭蘋如を、共産党が反日アイコンとして利用するのは政治利用極まりないし違和感たっぷりだが、まあそれはそれとして、注目を集めたきっかけはトニー・レオン主演の映画「ラスト、コーション(色・戒)」だったらしい。まだ観てない、観てみよっと。
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