是-ZE-(11) ディアプラスC

志水ゆき(著者)

• 販売会社／発売会社: 新書館
• 発売年月日: 2011/07/30
• JAN: 9784403663178

商品レビュー

2014/06/25

本当に業が深いな・・・

[ゴロー]

言霊を操り人に禍をもたらすことのできる三刀家と、彼らの傷を治すことができる人型の紙人形・紙様。その紙様を唯一造り出せる人形師・和記。和記の三刀家との出会いから現在までを描きだす最終巻。

宇多が死ぬその時まで、自分の力によって命を奪われた人達を少しも省みていないのが本当に業が深いな、と思いました。呪殺を生業としている人として納得もしましたが・・・。穂積はホントにクソですね。彼がした事で何か良い事ってあったんでしょうか。まあ見方を変えれば宇多を幸せにしたんでしょうが――やはりクソです。でも同じ血筋の貴光と彰伊がスゴく真面目なので彼だけイレギュラーなんでしょうか。あと１０巻で和記が飲み込んだ二つの言葉とは結局何だったんでしょうか。一つは分かった気がするけど、もうひとつが分からん！誰か教えてくれ～！　また１巻で和記が言っていた「紙と言霊、共に同性であるべしとは先人の配慮なのかね？」って和記が創造主なんだからおかしくないか！？　まー何はともあれ和記が前に踏み出せたようで良かったけど。私は真鉄は元のままだと思います。それはあの世で力一が「是」と答えたからです。人並み外れた能力の持ち主だった彼なら叶えそう。でもあとがきで書いてあった、和記が真に恋をしたのは力一って意外でした。死ねないのって辛いと思うから、いつか真鉄と一緒に眠りにつけると良いねえ。

2022/09/20

全巻揃いを中古でポチッて、未読のラスト2巻を初めて読んだ。
過去編は力一さんと若い頃の和記さんはかっこいいのに、穂積がゲス野郎にしか思えなくてムカついた（笑）。悪人が基本出てこない漫画なのに。言霊で誰かが殺しちまえと思いましたw。最後はハッピーエンドなんだけど、強引な展開な気もするなー。タイトル「是」の意味が分かる瞬間は良かったのですが。

2020/06/14

シリーズ通しての感想。流石、の一言。多カプ乱立のお話が大好きだけど、よくここまでそれぞれのCPカラーを出しながら一つのお話としてまとめ上げることが出来る…。
和記はなんなんだ、とずっと思いながら読んできて、和記編を読んだ感想として、ただの人であった、と思った。そうであって良かった。後書きに「恋したのは力一」とあったのがすごくすごく良かった。キスひとつしなくても心を奪われたのは力一で、だからこそ本編軸の飽きて膿みかけた現代も力一の言葉があるから力一の子孫であるからああして居るしかない。やーいざまみろ人間らしく幸せになれー。
真鉄については、戻っている気がするけど、そう簡単に奇跡が起きては氷見は！？と思ってしまう。もし戻らなくてもその結果を目の当たりにしようと踏み切れた、今の現実を見ようと思えたのが和記の救いで、結末なのかなと。
いやほんと、どのカプもお幸せに。推しの彰伊×阿沙利と守夜×隆成は特に！番外編があるようだから読みまーすたのしみ。