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水は静かに打ち寄せる ハヤカワ・ミステリ
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水は静かに打ち寄せる ハヤカワ・ミステリ

メアリ・インゲイト(著者), 青木久恵(訳者)

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水は静かに打ち寄せる ハヤカワ・ミステリ

定価 ¥594

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 1979/02/01
JAN 9784150013233

水は静かに打ち寄せる

¥330

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2026/06/14

イギリスの作家メアリ・インゲイトの長篇ミステリ作品『水は静かに打ち寄せる(原題:This Water Laps Gently)』を読みました。 イギリスの作家の作品は、先月読了したイーデン・フィルポッツの長篇ミステリ作品『溺死人』以来ですね。 -----story-------...

イギリスの作家メアリ・インゲイトの長篇ミステリ作品『水は静かに打ち寄せる(原題:This Water Laps Gently)』を読みました。 イギリスの作家の作品は、先月読了したイーデン・フィルポッツの長篇ミステリ作品『溺死人』以来ですね。 -----story------------- 悲劇の家、ミル・ハウスはすでに遠い記憶となった。 アンの幼い心に強烈な印象を残したミランダ夫妻の悲惨な事件も、徐々に色あせていく。 アンにとって、ギリシャの自然はそれほど新鮮な輝きを放っていた。 考古学者の夫バーナードと居を構えた大遺跡に近い家を取り巻くオリーブの林、ブーゲンヴィリアの赤紫色の花、草かげにひっそりと隠れている小さな泉。 胸をうつ風景が、これからの幸福な生活を約束していた・・・・・・。 だが、宿命はギリシャまでアンを追いかけてくる----十数年後、アンは四十の齢を向かえた。 そのころ、村では隣人のハンク卿夫妻のメイド、ユーレイリアがアンの家の使用人ディミトリオスの子を宿したという噂がささやかれていた。 ディミトリオスは野心的な男だったが、その甘い魅力にひかれる女たちは少なくなかった。 ハンク卿のはからいで二人は結婚し、生まれた子どもはペトラと名づけられた。 若い夫婦の将来は明るく開けていくかに見えた。 しかしある夜、ユーレイリアが遺跡の断崖から落ちて死んでいるのが発見された。 そして、その死はアンをふたたび悲劇の渦中へ巻き込んでいく前触れとなったのであった・・・・・・! ----------------------- 1977年(昭和52年)に刊行された作品……小口と天・地が黄色に染めてある、懐かしく、心ときめく装丁のハヤカワポケミス(ハヤカワ・ミステリ、HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOK)版で読みました。 前作『堰の水音』から続く、女性主人公アンの波乱に満ちた一代記の後篇にあたる作品……『堰の水音』は未読なのですが、解説等によると前作で張り巡らされた運命の糸が、本作でより深く、そして力強く回収されているようですね、、、 ミステリとしての仕掛けは控えめながら、人生の謎や人間関係の複雑さが物語の推進力となっており、じわじわと足元を浸していく水のように、日常の裏に潜む悪意や、避けられない運命の選択がアンの前に立ちはだかる展開……一人の女性の生き様を、上質なミステリの枠組みで味わうという感じの作品でした。 運命に翻弄されるだけでなく、自らの足で立ち続けるアンの姿が印象的でしたね……特に、アンが自分自身の行動を問い直し、ディオニシオス家の人々との関係性を反転させる終盤の展開は、強く印象に残りました。

Posted by ブクログ

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