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史料大成(2) 小右記
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史料大成(2) 小右記

増補史料大成刊行会(著者)

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史料大成(2) 小右記

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 臨川書店
発売年月日 1989/08/01
JAN 9784653005414

史料大成(2)

¥1,925

商品レビュー

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2011/11/12

浅学の身で厚顔恥ずかしながら、「レビュー」がひとつもないのも寂しいと思い記載してみます。(笑) 「増補 史料大成」の別巻全三巻の第二巻である。小野宮流藤原氏の右大臣実資の日記である「小右記」長和四年七月から治安三年十二月までを収載。底本は加賀前田家の尊経閣文庫に伝わる古写本とのこ...

浅学の身で厚顔恥ずかしながら、「レビュー」がひとつもないのも寂しいと思い記載してみます。(笑) 「増補 史料大成」の別巻全三巻の第二巻である。小野宮流藤原氏の右大臣実資の日記である「小右記」長和四年七月から治安三年十二月までを収載。底本は加賀前田家の尊経閣文庫に伝わる古写本とのこと。 いわゆる摂関政治時代である藤原道長、藤原頼通と同時代の人で、この時代における政治情勢や王朝儀式、社会の出来事、日常で起きたことなどを50年以上にわたり日記として記録したものです。 藤原実資は有職故実に通じた識者として有名で、それ故か、愚かな行ないをする貴族や藤原道長の不遜な振る舞いに対し、日記上で痛烈に批判を加えていることで知られる。 それにしても様々な事柄を毎日毎日マメに記録しているのには驚かされます。 本第二巻では、いわゆる刀伊の入冦で活躍した人々の軍功を列記して恩賞を与えるよう熱弁した話も有名ですが(寛仁三年六月二十九日)、日常のちょっとしたことの記述があったり、宮廷での出来事が記載されたりといろいろと興味深い話が多い。この時代の日記は基本的に儀式の内容を小野宮流として子孫に伝えるために記載している意味合いも強いため、儀式場面で誰がどう動いたなどの記録場面も多く、少々うんざりもしてきます。(泣) だが、本巻の見どころは何といっても超有名なあの逸話、寛仁二年十月十六日の記述でしょう!この日は太閤・前太政大臣道長の3人目の娘である威子が(彰子、妍子に続き)皇后となる日で、実資が「一つ家に三人目の皇后がうまれるとは未曽有のことだ!」という記述から始まります。そして延々と立后の儀式内容が続くのですが、その夜の宴会での話。道長「実資、ちょっと来て(返しの?)和歌を詠め!」、実資「詠まさせていただきます。」、道長「実は自慢したい和歌があるのだよ。今、作ったんだけどね。」そして、例のあの一首が炸裂します。(笑) 「此世(乎は)我世(と所)思望月(乃)虧(たる)事(も)無(と)思(へは)」 書き下し「この世をばわが世とぞ思う望月のかけたることもなしと思へば」 超訳「この世の中は俺のものだ!満月のように完全無欠だ!」(笑) 実資「とっても優美な歌です!」、周囲の人々「・・・。」観客A「さあみんなでこの歌を吟詠しよう!」実資「そして、みんなで詠った。自分も数度詠ったが、道長は結局返歌を求めなかった。」この時、実資は62歳にして権大納言。世の中やってられないことも多いですね・・・。(笑) ちなみにこの日記、全文漢文記載です・・・。

Posted by ブクログ

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