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祭りの笛
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文芸社 |
発売年月日 | 2002/01/01 |
JAN | 9784835528786 |
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祭りの笛
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祭りの笛 著者:橋本康介 発行:2002年1月15日 文芸社 昔の知り合いが書いた小説。1985年とか86年とかに、偶然、同じ地下鉄車両に乗り合わせてお話しして以来、お会いしていない。この本が出た時、共通の知り合いから郵便物が来て、こんな本が出ましたというチラシが入っていた。そのチラシには、「・・・・・そして、自分探しの旅が始まった」というようなコピーが書いてあった記憶がある。 「自分探しの旅」という、あまりにベタな一言に読む気が起きなかったが、その何年か後、中田英寿がセリエAのチームを引退した際「自分探しの旅に出る」と言っていた。そのセリフは、暫くギャグで使われていたように記憶している。 何ヶ月か前、なにかがきっかけでこの本のことを思い出し、読んでみようと思って探したが、図書館になかったのでブックオフで入荷したらお知らせしてもらうという設定にしていた。だいぶ待たされたけど、先日、入荷のお知らせがあり、近くの店で受け取って読んだ。 シチュエーションは、1969年の関西にある私立大学の映画研究会。会をあげて「崖」をテーマにした映画を撮影していたが、日大、東大全共闘の流れを受けてこの大学にも全共闘が結成されたため、映研は「崖」の撮影を中断して全共闘の活動を8㎜で撮影することになった。しかし、上映会は中止となり、25年後まである人物が預かるということになった。その28年後(?)、上映会をしようとしたがフィルムは行方不明に。それを探して行く中で、主人公の女性(映研メンバーだったが途中でやめて大学も中退)自身が、「自分探しの旅」を経験することになる。 正直、あまりにも私小説なので伝わるものが少なかった。主人公女性の自分探しだけではなく、映研の他のメンバーや他の学生たちの「自分探し」までその主人公が引き受け手しまっているような面があり、なんだか観念的でもあった。ミステリー的な要素もいくつか盛り込まれているが、ハラハラわくわくするようなギミックはなかった。
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