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世界の教科書でよむ“宗教
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世界の教科書でよむ“宗教" ちくまプリマー新書

藤原聖子【著】

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世界の教科書でよむ“宗教

定価 ¥880

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2011/07/07
JAN 9784480688651

世界の教科書でよむ“宗教"

¥220

商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2024/04/15

宗教という他宗教の他者から勝手なイメージがつきやすそうなものを各国の教科書を通して見る。見る側、見られる側、それぞれの地域性により、多様性がある。

Posted by ブクログ

2024/02/10

各国の宗教についての授業で取り扱われる教科書をテーマした本。 フランスのライシテについての記述が印象に残った。「平等とは?多様性とは?」を同時に考えさせられた。 どの国も「〇〇教徒が多い」というような傾向はあるが、国民100%同じ宗教という訳では無い。自分と異なる信仰を持つ人を理...

各国の宗教についての授業で取り扱われる教科書をテーマした本。 フランスのライシテについての記述が印象に残った。「平等とは?多様性とは?」を同時に考えさせられた。 どの国も「〇〇教徒が多い」というような傾向はあるが、国民100%同じ宗教という訳では無い。自分と異なる信仰を持つ人を理解するために、様々な工夫と配慮がされていることが興味深かった。 本題からは少し逸れるが、体験型ワークや生徒に考えさせるワークが多かったのも印象的。科目の特性なのか、外国の授業はどれもこんな感じなのか。

Posted by ブクログ

2023/02/04

外国の教科書を通して宗教を知ろうとするユニークな本。無宗教の日本人は、外国で起きている宗教紛争などは対岸の火事のように感じているが、宗教対立というのは異なる宗教・宗派間の対立だけでなく、宗教を重んじる人とそうでない人のギャップでもあるという冒頭の指摘にハッとさせられた。 本書で...

外国の教科書を通して宗教を知ろうとするユニークな本。無宗教の日本人は、外国で起きている宗教紛争などは対岸の火事のように感じているが、宗教対立というのは異なる宗教・宗派間の対立だけでなく、宗教を重んじる人とそうでない人のギャップでもあるという冒頭の指摘にハッとさせられた。 本書では、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、トルコ、タイ、インドネシア、フィリピン、韓国の教科書を取り上げる。各国はいくつかの観点で分類することができる。 まずは、政教分離制かそうでないか。9カ国の中ではイギリスのみが国教制だが、トルコ、インドネシアでは9割以上がイスラム教徒、タイでは95パーセントが仏教徒、フィリピンは9割がキリスト教徒というように、政教分離制の国々でも、国民の圧倒的多数が信仰している宗教がある。そうした国々では、少数派の宗教について否定するのではなく、他宗教信者との相互理解を促すための工夫がなされている。 次に、宗教科の授業があるかどうか。フランスは「ライシテ」と呼ばれる厳格な政教分離を実施しており、「スカーフ禁止法」に象徴されるように、教育現場から宗教色を徹底して排除している。ただし、宗教科の授業がない国々でも、学校で宗教について取り上げないわけではなく、歴史や公民の授業で取り上げられることが多いようだ。 宗教科の授業がある国々では、イギリスやドイツの一部の州のように、さまざまな宗教の生徒に対して同じクラスで授業を行う「統合型」と、各宗教の子どもたちが別々の授業を受ける「分離型」がある。後者はトルコ、タイ、インドネシア、ドイツの多くの州が該当する。 イギリスは国教制でありながら、宗教や民族を異にする者同士の相互理解を促進するための統合型宗教教育を行っており、各宗教の現在の生きた姿を学ばせ、身近に感じさせているところが特色だ。 一方、分離型授業を行う国々も、信仰する宗教のことのみを学べば良いという姿勢ではなく、他の宗教との共通点や、他者の信仰に寛容であることを説く教科書が多いようだ。 全体を通して、あらためて教科書というのは、国が国民に対してどうあってほしいかを如実に反映するものだという事がよくわかった。 フィリピンでは、スペインやアメリカの支配を受ける過程でキリスト教徒が大部分を占めるようになったが、7000の島に分かれ、87の言語があり、ミンダナオ島ではイスラム教徒のモロ人が独立運動を展開している。宗教や民族によるまとまりではなく、さまざまな宗教の多様性を認めつつ、その中に見られる共通性や、「フィリピン人らしさ」といったものを打ち出すことで国民をまとめようとしている。 他方、韓国では、一番多いキリスト教徒が3割、次の仏教徒が2割と、宗教勢力が分散しており、かつ民族の単一性が高いことから、多数派の宗教が少数派の宗教を押しつぶさないようにという配慮が、特定の宗教が圧倒的多数派である他国に比べると薄く、他宗教に対するライバル意識をやんわりと組み込んでいるように読み取れる。カトリックの教科書では、カトリックの韓国社会への貢献として、身分差別や女性差別を批判したことが強調されており、暗に儒教の伝統を悪しきものとして扱っている。 教科書を通して、各宗教の現在進行形の姿や、各国が自国民にどうあってほしいという思惑が見えてきて、それを比較検討するという試みは非常に興味深かった。この本は10年ほど前に書かれているため、ぜひ現在の各国の教科書がどう変わっているのかも知りたいと思う。

Posted by ブクログ

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