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夢魔は蠢く 文豪怪談傑作選・明治篇 ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2011/07/08 |
JAN | 9784480428479 |
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夢魔は蠢く
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
「夢」をキーワードに編まれたアンソロ。 小羊先生のファンはこの本買いましょう。『神変大菩薩伝』が小羊先生本人の自筆の装画付きで収録されてます。 「ワイヤレス式の神通」とか今読むとなんて斬新な言語センス……新感覚過ぎますって文章と、神話やら歌舞伎ネタみたいなのがチャンポンになった筋...
「夢」をキーワードに編まれたアンソロ。 小羊先生のファンはこの本買いましょう。『神変大菩薩伝』が小羊先生本人の自筆の装画付きで収録されてます。 「ワイヤレス式の神通」とか今読むとなんて斬新な言語センス……新感覚過ぎますって文章と、神話やら歌舞伎ネタみたいなのがチャンポンになった筋の妖怪大戦争絵巻です。 その他、漱石の「夢十夜」、子規の随想(死に纏わる話)、圓朝の百物語。 初めて読んで面白かったのが、小泉八雲の『きまぐれ草』。ニューオリンズで新聞記者をしていた当時の文章なんですが、凄くセンスの良いゴシックホラーでびっくり(何となく日本の妖怪話を集めているだけの印象だったので、それ以前から怪異に対してこれだけセンスがあったのか、みたいな驚き)。ラブクラフトもハーンのこの作品に言及していたとの解説にさらに驚き。 同じく初めて触れた作家で水野葉舟。この人の文章も凄く怪異の描き方のセンスが好み。佐々木喜善は遠野物語と表裏をなしてる感じの作品だと思っていたら、経歴を見てなるほどなと納得。
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子規はユーモアがあり、八雲は優雅な女性の描写、漱石は鮮やかな情景が浮かび上がる。血みどろというより情緒的な怪談集だった。最後の坪内逍遥のスペクタクル妖怪戦争も面白い。
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明治の文豪の怪談集。夏目漱石、円朝、正岡子規などの短編があれこれ。 怪談と言ってもお化け話だけでなく、気味の悪い夢物語といったものも。ぼんやり歩いていたら何時の間にか知らない場所にいて、帰り方がわからない…そんな拠り所のない不安感や、山や水辺の怪、生々しい人獣婚、はたまた妖怪大戦...
明治の文豪の怪談集。夏目漱石、円朝、正岡子規などの短編があれこれ。 怪談と言ってもお化け話だけでなく、気味の悪い夢物語といったものも。ぼんやり歩いていたら何時の間にか知らない場所にいて、帰り方がわからない…そんな拠り所のない不安感や、山や水辺の怪、生々しい人獣婚、はたまた妖怪大戦争のようなものまで、バラエティにとんでいて面白い。 私が気に入ったのは付録とされた坪内逍遙の「神変大菩薩伝」本人が描いた挿し絵も再現された、西から来た妖怪と日本の行者の対決もの。古事記とはまた違う、日本の古代の神々や、人間なのに空を飛んじゃう行者やら、漫画的で面白かった。日本昔話を思い出したよ。
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