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日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」 宝島SUGOI文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 宝島社 |
発売年月日 | 2011/07/07 |
JAN | 9784796684750 |
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日本テレビとCIA
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商品レビュー
4.5
3件のお客様レビュー
タイトル惚れ。15年前に発刊された書籍だが、今読んでも全く色褪せない衝撃を読者に与えてくれる。 正力松太郎といえば日本テレビを創業した人物としてテレビの父としても知られている。 その主人公が戦後、どのようにテレビを日本に普及していったのか。その恐ろしいほどのバックグラウンドが...
タイトル惚れ。15年前に発刊された書籍だが、今読んでも全く色褪せない衝撃を読者に与えてくれる。 正力松太郎といえば日本テレビを創業した人物としてテレビの父としても知られている。 その主人公が戦後、どのようにテレビを日本に普及していったのか。その恐ろしいほどのバックグラウンドが詳細にわかる、貴重な書籍。 テレビの普及は表面上は日本に対する経済援助のような顔をしながら、裏側にはアメリカの心理作戦が仕組まれている 。 それは日本及び東南アジア諸国に埋め込まれた、共産主義に対する強力なくさびであり鉄条網であり洗脳装置であることがわかる。 膨大な公文章を読み込み分析した著者に敬意を表すとともに、 テレビの呪縛から離れつつある現代の日本人にぜひ読んでほしい。 日本テレビ放送「網」株式会社の社名の由来が分かる、 第一級の書籍だ。
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2011(底本2006)年刊。著者は早大教授。日本テレビ放送網開局を巡る日米政府、讀賣新聞社社主正力松太郎らの暗闘を活写した暴露本。公開された米国機密文書からこれらの状況を分析。国防総省の日本再軍備構想(ただし、これに関しては米国が巨大な再軍備を求めていたかは疑問に思っているが)には、日本テレビが関与できなかったが、CIAの反共・親米心理戦には役立ったようである。借款を引き出すまでの虚々実々の駆け引き、総理の椅子に拘る吉田・犬養・鳩山ら政治家の駆け引き等、娯楽映画でも観ているかのような筆致で描かれる。 もちろん、引用はなされているからフィクションではないが…。そして、この状況が、つまり、米国のプロパガンタに日本テレビ(のみならず、正力氏が社主である讀賣新聞への影響もあったと考えるほうが据わりがいいかも)が利用された状況が、いったいいつまで続いたのかには興味を覚えるところだが、本書では書かれていない。
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[気脈]昨年に開設60周年を迎えた日本テレビ。その「父」と称された正力松太郎は、常に大衆視点で物事を捉え、日本におけるテレビ事業の立役者とされている。しかし、著者はアメリカの公文書館から一つの機密文書を見つけ出し、正力に「Podam」という暗号名が付けられていたことを知る。そして...
[気脈]昨年に開設60周年を迎えた日本テレビ。その「父」と称された正力松太郎は、常に大衆視点で物事を捉え、日本におけるテレビ事業の立役者とされている。しかし、著者はアメリカの公文書館から一つの機密文書を見つけ出し、正力に「Podam」という暗号名が付けられていたことを知る。そして、そこから見えてきたのは、戦後日本の電波網を舞台にした、アメリカと日本の間で繰り広げられる衝撃的な駆け引きの数々であった......。著者は、本書で多くの反響を巻き起こした有馬哲夫。 1つの企業が、戦後の国際政治という超マクロ的要素と、携わる人間の私益や思惑という超ミクロ敵要素が幾重にも複雑に絡み合った上で生まれたものであることに驚かされずにはいられません。著者自身が述べているように、今日、この成り立ちが良い・悪いという文脈でとても捉えられるものではないことは明らかなんですが、ぜひとも戦後日本に大きな影響力をもったテレビというメディアの生まれ来る背景に、このような暗闘があったことはぜひ知っておいても良いのではないかと思います。 あまり目にしたことのない人物の名前が多く登場するので、慣れるまでは読みづらい面もあるのですが、裏返せばそれだけの「見えざる人々」が日本の復興期に動いていたということが言えるのかも。まだまだ日米間の紐帯が制度化されていない時代だからこそ見られたダイナミックで型破りな動きもそこここで散見され、日本とアメリカがどのように手をつなぐようになったかを考える上でも非常に有益な作品でした。それにしても、「敗戦」という現実から理想を組み立てていくエネルギーには恐れ入った。 〜誰しも日本の主な都市をすべて焼き払い、原爆まで投下した怨敵アメリカに頭を下げて金など借りたくないが、戦争で荒廃してしまってその資金がない以上はしかたがない。アメリカのものに限らず、借款はすべて何らかの形で「ひも付き」なのだから、要はそれが借款をしてまでするほど重要でかつ緊急を要する事業なのかということだ。それに対する正力の答えは、しかり、なのだ。〜 これは骨太の作品だった☆5つ
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