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夏の花 改版
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夏の花 改版

原民喜(著者)

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夏の花 改版

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 全国学校図書館協議会
発売年月日 2004/04/01
JAN 9784793380792

夏の花 改版

¥110

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2011/05/09

私は亡き妻と父母の墓に、名称の分からない、黄色の可憐な野趣を帯びた、いかにも夏らしい花を手向けた。 その翌々日、街に呪わしい閃光が走り、私は惨劇の舞台に立たされる。川に逃げ、次兄と出くわす。次兄と上流へ遡って行く際に、私は、人々の余りにも目を覆う惨状を目の当りにする。やがて、私と...

私は亡き妻と父母の墓に、名称の分からない、黄色の可憐な野趣を帯びた、いかにも夏らしい花を手向けた。 その翌々日、街に呪わしい閃光が走り、私は惨劇の舞台に立たされる。川に逃げ、次兄と出くわす。次兄と上流へ遡って行く際に、私は、人々の余りにも目を覆う惨状を目の当りにする。やがて、私と次兄は甥の変わり果てた姿を確認する。次兄の家で働いていた女中も落ち合い、一緒に避難する。彼女は赤子を抱えたまま光線に遭い胸と手と顔を焼かれていた。「水を下さい」と哀願し続け、一か月余りして死ぬ。 Nはトンネルの中であの衝撃を受ける。妻の勤めている女学校に向かい、次に自宅、更に通勤路を辿ってNの妻を捜した。死体を一つ一つ調べたが、妻の姿を見出す事は出来なかった。

Posted by ブクログ