マンガ旧約聖書(2) 出エジプト記他

里中満智子(著者)

• 販売会社／発売会社: 中央公論新社
• 発売年月日: 2011/06/25
• JAN: 9784124035520

商品レビュー

2016/12/02

原典が失われている旧約聖書をザクっとまとめてまんがにしてくれている本。

この巻は
創世記のヨセフさんが兄弟の嫉妬から奴隷として売られ、エジプトに連れて行かれるところからと

出エジプト記
レビ記
民数記
申命記
ヨシュア記
でモーセさんに率いられたイスラエルの民が約束の地へたどり着くまでが描かれていました。

宗派によって解釈がかなり違うし、ページ数の関係からザクっとしたまとめ方ではあるけれど、概要を知るのにはとても良かったです。

これをベースに別解釈を頭に入れたりすれば良いと思う。
長すぎないのが良いと思いました。

しかし、前に別の本を読んだときも思ったけれど、モーセさんに率いられたイスラエルの民たちの、困難にぶつかるとモーセさんに文句を言うだけで何もしない、うまくいっているときはモーセさんに感謝をしない姿が、情けなかったし腹立たしかった。

何千年経っても人間なんてこんなものか…ってしみじみ思っちゃったよ。
まぁ、これが「にんげんだもの」ってことだよねぇ…。

2014/12/27

おすすめ度：75点

「創世記＜続＞」「出エジプト記」「レビ記 民数記 申命記 ヨシュア記」から成る。「出エジプト記」はどうしても手塚治虫の漫画や映画と比較せざろうえないが、モーセを含めた登場人物の詳細さで劣ってしまっていて感情移入がしにくかった。
著者がエッセー風マンガのなかで、「海の水が割れて歩いて渡れた」というシーンを映画「十戒」の影響で描いてしまったが、実際はこうだったかもしれない、と描いた絵は興味深かった。