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ゲーテ全集 新装普及版(3) 戯曲:ファウスト第1部・第2部
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 潮出版社 |
発売年月日 | 2003/05/02 |
JAN | 9784267016639 |
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ゲーテ全集 新装普及版(3)
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商品レビュー
4
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
あの有名な戯曲『ファウスト』の第一部・第二部、そして初稿である『ウルファウスト』が完訳で収録されています。 『ファウスト』の翻訳は、日本人でも分かりやすいようにされているらしく、それが面白みを出しています。突然『おかめ』や『ゲゲゲの鬼太郎』が出てきてびっくりしました。『ウルファウスト』は初稿らしく、完成品と比べて欠けている箇所が多いです。また第二部に当たる部分がありません。『ファウスト』と読み比べることによって、『ウルファウスト』から完成に至るまでのゲーテの労苦を窺い知る事が出来ると思います。 また本編も面白かったです。途中で詩的な部分が続き、ダルかったりもしたのですが、それがストーリーを彩っています。ファウストが遂にメフィストフェレスとの契約を完遂した時、メフィストと天使達との間で戦いが繰り広げられ、嘗てファウストと恋に落ちたグレートヒェンの祈りによって天使達が勝利したことが分かる場面は、ゲーテの美しい詩的な文章が重要な役割を果たし、ストーリーを盛り上げていたと考えます。更に、ところどころで見られる警句的な言葉には、ゲーテの本音が滲み出ているようです。 「およそ生活も自由も、日々それをかちとってやまない人間だけが、それをわがものとし、その実をあげるのだ。 こうして、ここで、子供も大人も老人も、 危険にとりまかれながら、健気な歳月をすごす。 こういう人群れをまのあたりにしながら、 私は自由な土地に自由な民とともに立ちたい。」 ドイツ理想主義と新人文主義、古典主義に立脚した、非常にゲーテらしい作品のゲーテらしい文章だと思います。
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