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鳥の仏教 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2011/06/28 |
JAN | 9784101290133 |
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鳥の仏教
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商品レビュー
3.5
8件のお客様レビュー
チベットに伝わる、特に庶民に読み継がれた仏教の入門書ともいうべき仏典なのだそうだ。 これがとても魅力的だった。 観音がカッコウに姿を変え、鸚鵡先生をはじめとする鳥たちに、仏陀の教えを語る。 鳥たちは真摯に教えを受け取り、それぞれの鳴き声で語る。 ここが面白いのだ。 例えば、雁...
チベットに伝わる、特に庶民に読み継がれた仏教の入門書ともいうべき仏典なのだそうだ。 これがとても魅力的だった。 観音がカッコウに姿を変え、鸚鵡先生をはじめとする鳥たちに、仏陀の教えを語る。 鳥たちは真摯に教えを受け取り、それぞれの鳴き声で語る。 ここが面白いのだ。 例えば、雁は「ゲントゥ」と啼く。 これはチベット語の聞きなし(日本語でいうなら「天辺欠けたか」みたいなやつ)なのかな。 「ゲントゥ」はチベット語では「(真理から)どんどん遠ざかる」という意味なんだそうだ。 そして、雁は、こう囀る。 「生まれてから死ぬまで、ダルマの教えに出会えないなんて、ゲントゥ!」 こんな本なら、仏教に親しみがわいたことだろう。 森でさまざまな鳥の声を聴くたびに、さまざまな教えを思い出すことだろう。 この世で築いたあらゆるものが幻。 財産も、人間関係さえも、いつかは失われ、死に際して意味をなさない。 中沢さんの解説によれば、原始仏教的な、現世否定の教えだそうだ。 無常ということが、観念ではなく、感覚として理解できつつあるこの頃だけれど…教えを実践する気にはまだなれない。
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正式な経典ではなくて、チベットで一般の人たちに読み継がれてきた物語のようなものを中沢新一氏が翻訳した本です。カッコウに姿を変えた観音菩薩がブッダの知恵について語るという内容。道元の「正法眼蔵」の動物や植物の文字で書かれた経巻というのと通じるものがあります。 あとがきの文章が美しく...
正式な経典ではなくて、チベットで一般の人たちに読み継がれてきた物語のようなものを中沢新一氏が翻訳した本です。カッコウに姿を変えた観音菩薩がブッダの知恵について語るという内容。道元の「正法眼蔵」の動物や植物の文字で書かれた経巻というのと通じるものがあります。 あとがきの文章が美しくて、高木正勝さんという音楽家のことを知りました。映画「おおかみこどもの雨と雪」のあの印象的な音楽や耳に残っているCMソングを手掛けられているそう。この本のBGMにピッタリきます。
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近世チベットで作られヨーロッパ等でも広く読まれている仏教の入門書のようなもの。中沢新一がチベット留学の際に僧に薦められ愛読していたものとのこと。鳥の挿絵が美しく今まで読んだ何より仏教についてわかりやすかった。仏陀は聖なる鳥とされるカッコウの姿で語っている。特にへこたれていた時期に...
近世チベットで作られヨーロッパ等でも広く読まれている仏教の入門書のようなもの。中沢新一がチベット留学の際に僧に薦められ愛読していたものとのこと。鳥の挿絵が美しく今まで読んだ何より仏教についてわかりやすかった。仏陀は聖なる鳥とされるカッコウの姿で語っている。特にへこたれていた時期に読んだのですごく静かに浸透してきた気がする。
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