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女と刀 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 1982/01/01 |
JAN | 9784061313446 |
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女と刀
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女と刀
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実に重たい小説だ。 刀を突きつけられて、お前の性根はどうなのだと問われている思いがする。 西南戦争に敗れた薩摩藩の郷士の娘キヲは、父から武士の家の誇り(農民に対する差別意識に裏打ちされた自尊心ではあるが)と性根を据えて生きることを叩き込まれるが、自らの「意向」を父が決めた縁談で...
実に重たい小説だ。 刀を突きつけられて、お前の性根はどうなのだと問われている思いがする。 西南戦争に敗れた薩摩藩の郷士の娘キヲは、父から武士の家の誇り(農民に対する差別意識に裏打ちされた自尊心ではあるが)と性根を据えて生きることを叩き込まれるが、自らの「意向」を父が決めた縁談で断ち切られるという矛盾に突き当たるが、婚家で「意向」を貫き通すことで己の誇りを保つ。 それはまた、一族の血、夫の浮気相手、息子を差別する教師、息子の嫁と戦うことをももたらし、ついには70歳で「刀一振りの重さもない」夫と離婚して自立して生きる道を選ぶ。 彼女の戦いは、女より優位に立とうとする男たちと、男がそうすることを容認する女たち、また血族の保身的団結と戦うことでもあった。
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