ブラジル学入門

中隅哲郎(著者)

• 販売会社／発売会社: 地方小出版流通センター
• 発売年月日: 1996/01/01
• JAN: 9784895441261

商品レビュー

2010/12/24

ブラジルの基層文化は大雑把に言えば、インジオ文化、ポルトガル文化、アフリカ文化がまじりあったいわゆる、ルーゾ・ブラジル文化である。
日本人は教育熱心である。教育に関しては欧州文化を引き継いでいるから道徳教育は家庭でするもの。
歴史的に見れば、アマゾンは永い間ブラジルであって、ブラジルではなかった。
ブラジルの場合、マイノリティ同志の反目が暴動までエスカレートすることはまずない。多人種、多民族国家なのだ。
ポルトガル人は世界に冠たる奴隷使用の大ベテランだから、女中を使うノウハウを身につけている。
かつてブラジルに入植したポルトガル人が、すべて上流階層だったわけではない。むしろ逆で、人口過小に悩むポルトガルは、喰いつめ者だろうと、犯罪者だろうと、お構い無にひとを集めて送った。だからブラジルに来たポルトガル人は一部の例外を除けば、下層階級の出身者が多かった。