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古代宮都の内裏構造

橋本義則【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 吉川弘文館
発売年月日 2011/06/24
JAN 9784642024815

古代宮都の内裏構造

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2011/09/11
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本書は『平安宮成立史の研究』に次ぐ橋本氏二冊目の論文集である。以下に記す三章で構成されている。 序章  内裏研究の成果と課題 第一章 日本の古代宮都ー内裏の構造と日本の古代権力ー 第二章 平城宮の内裏 第三章 「後宮」の成立ー皇后の変貌と後宮の再編ー おわりに 第一章は、平城宮内裏地区の遺構変遷と、文献史料を統合的に検討した論考である。その検討により、天皇、太上天皇、皇后の居住形態の変容を示し、古代権力の盛衰にも言及されている。 個人的には、山口大学での特講でお聞きした話であり、橋本氏が話してるように読めて、懐かしさすら感じた。ただ、聞くと読むとは理解の速度にかなりの差を感じた。とりわけ、このような図を使ったモノは、ページを行ったり来たりしているうちに、理解不能に陥ってしまう。大変骨が折れた。 第二章は、平城宮内裏に関する研究史と、語彙の検討、さらに天皇ごとの御在所の検討である。この章こそ、本書の肝であると私は考えている。この章は、橋本氏が奈文研在職中に書かれたモノであり、山口大学で接した橋本氏より、さらに史料に対してのねちっこさや厳密さを感じた。唯一、私が尊敬する所以である。この、史料に対する厳密さがあってこそ、はじめて発掘調査の成果と統合的に研究が出来るのである。その意味で、橋本氏の特性がにじみ出ているこの章こそ、肝なのである。昨今、文献史学や考古学、歴史地理学等々との学際的研究が必要と叫ばれているが、橋本氏のように各分野での厳密な検討はなかなか真似出来ない。 第三章は、奈良時代末に起る皇后宮の内裏への退転を示し、その歴史的意義と後宮の成立について論じる。 この論考により、橋本氏は、ジェンダーを叫ぶ女性史家を批判し、「自分の方がよほどまともな女性史家だ」と豪語するようになったと考えられる。また、さらに、山口大学での橋本ゼミが女性ばかりになると、「後宮の成立だ」と、他のゼミ人から揶揄されるようになった。これらの意味でこの論考の影響は大きい。 以上の三章により本書は構成される。なかなか、読むのに骨が折れたが、文献史料と発掘調査の成果を統合的に検討することが必要な分野を学ぶ私にとっては、大変勉強になった。

Posted by ブクログ

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