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危機と金
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2011/06/18 |
JAN | 9784492732809 |
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危機と金
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
現在の金相場高騰はバブルではないという論理的な説明がされていて面白かったが、でも、やはりバブルの可能性はないのかという疑念は完全には拭えなかった。1、ゴールドの工業原材料としての需要はほぼ安定してある。2、金銀比価でも過去5800年にわたってゴールドが銀に対してほぼ一貫して割高に...
現在の金相場高騰はバブルではないという論理的な説明がされていて面白かったが、でも、やはりバブルの可能性はないのかという疑念は完全には拭えなかった。1、ゴールドの工業原材料としての需要はほぼ安定してある。2、金銀比価でも過去5800年にわたってゴールドが銀に対してほぼ一貫して割高になってきた。6000年も続くバブルはない。3、例えば80年の物価水準での1オンス=850ドルという金額に到達するには、現在の物価水準だと2000ドル強まで上昇する必要があるというふうに、不換紙幣の増刷によりゴールドの実質価格は下落してきた。4、70年当時の金価格/米国のマネーサプライを100とすると80年は800近くに上昇し、本書執筆当時は260ぐらい。80年の基準に追いつくには金価格は3912ドルまで上がる必要がある。5、米国中の銀行の総貸出高に対する金価格からしてもゴールドは大幅に過小評価されている。80年を基準にするなら現在はオンス4925ドルぐらいあってもいいはず。こうしたことから総合的に金価格はまだまだ上昇余地が大きいとしている。
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最近の金価格の上昇が気になり、勉強のために読むことに。金投資に関する本なのかと思って買ったら、金本位制や不換紙幣、為替などの話題にもちゃんと触れられており、改めて通貨とは、紙幣とは何か?ということを考えることができた。
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増田氏の本はよく読むのですが、彼の本の中で「ゴールド」に関するコメントを見ることがよくあり、彼が「ゴールドの価格」についてどのような考え方を持っているのか気になっていました。 このたび、彼がそれをテーマにした本を出したので、興味を持ちました。 金はインフレ、デフレ時において...
増田氏の本はよく読むのですが、彼の本の中で「ゴールド」に関するコメントを見ることがよくあり、彼が「ゴールドの価格」についてどのような考え方を持っているのか気になっていました。 このたび、彼がそれをテーマにした本を出したので、興味を持ちました。 金はインフレ、デフレ時においても、みんなが金融危機に直面して自分が使っているお金の価値に疑問を抱き始めたら、必ず価格が上場する金融資産である(p19)というのが結論のようです。 将来、円高になる、円安になるという議論がありますが、金の価格自体が上昇するのであれば、どちらに転んでも資産的には他のものに比較して有利であると認識しています。 金積立を始めた20年ほど前は、毎年のように金価格が下落し、「お金をどぶに捨てているようだ!」と落胆したものでしたが、現在は我慢し続けていて良かったと思っています。 また、この本では金価格の予想だけでなく、金の歴史についても解説されていて興味を持てる内容でした。 以下は気になったポイントです。 ・貨幣には3つの機能がある、1)交換機能、2)価値の尺度、3)価値蓄蔵の手段、である(p4) ・2010年の1ドルの価値は、1913年の1ドルから、0.045まで下落、逆に言えば、1913年の1ドルには、いまの22ドル以上の価値があった(p6) ・歴史的にみても、金の値上がり率がインフレ率を上回っている、殆どの場合、インフレ率より2.4倍以上の値上がり益が出ている(p9) ・アメリカが誕生して240年になるが、持続的なデフレは3回しかない、1814~30年、1864~97年、1929~33年、その間、金価格のみ上昇した、2008年のサブプライムローン・バブル崩壊以降、4度目のデフレに突入しそうな気配(p15) ・1871年という大昔を起点=100として指数化すると、140年のあいだ、商品の実質価格は、傾向的にはあがりもせず下がりもしていない、つまり商品はインフレヘッジには不適切(p33) ・株、債券、商品といった伝統的な金融商品が苦戦すればするほど、金が光り輝く、トロイオンス当たり金価格を、長期債価格で割った数字である、金の対国債倍率は、1996~2004年の3.5倍以内を抜け出して、2010年末には11.3倍になった(p36) ・最近の金価格の上昇は、世界中の政府や中央銀行が急激に貨幣供給を増やしていることを反映した金高に過ぎない(p52) ・消費者物価指数で実質化した金価格は、1971年=100とすると、最近でも600程度、最高価格の900に達していない(p55) ・日本ば金本位制を採用できるほどの金準備を持てたのは、日清戦争に勝って、巨大な賠償金をもらえることになり、それをほぼ全額ロンドン渡しの金地金や英ポンドで受け取ることで、金準備が280トンも増えたから(p104) ・戦争に勝利して賠償金として金地金を得た例は他にもある、普仏戦争においてプロイセンがフランスより、ナポレオン戦争でイギリスがフランスより等(p104) ・1929年直後に、1ドル=3~4円相当が適正レートと思われていた時期に、1ドル=2円という高レートで金本位制に復帰したので、日本から大量の金の流出(殆どがアメリカ:609トン)が起きた(p107) ・デフレ自体には経済成長を阻害する作用はないが、経済が事実上の独占企業によって牛耳られている世界では、デフレになると極端な生産制限が実施されて経済が委縮する(p132) ・米ドルの価値は、63年間で約9分の1になっている、金ベースの物価水準は60%以上下がっている、つまり、金の価値は同じ63年間で1.6~1.7倍に上がっている(p187) ・江戸時代の鎖国(アジアでは朝鮮、欧州ではオランダにパートナー限定)がうまくいっていたのは、オランダ船が中国やインドから調達して中継貿易というかたちで供給する文物を日本が高く買ってくれて、差額は金銀地金で決済してくれるといううまみのある貿易で、オランダの海軍力が強大だったころは、他の艦船は入り込めなかった(p203) ・世界中どこへ行っても、いま金を買おうとすれば、1980年1月の水準より高い価格でしか購入できないが、日本円の持ち主はずっと割安な価格で購入可能、これが強みなので円高のうちに金を買い込んでおくべき(p208、242) 2011/7/18作成
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