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平和の訴え 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 1989/10/01 |
JAN | 9784003361221 |
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平和の訴え
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商品レビュー
4.3
3件のお客様レビュー
エラスムスは知名度があるものの精々世界史の勉強で『痴愚神礼讃』の名を覚えさせられる程度ですが、是非もっといろんな方に知ってほしいなぁと常々思います。 16世紀に書かれた本書ですが、平和に対する普遍的な訴えが書かれており、500年経った今でもなお色褪せることのない内容です。
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16世紀、宗教改革前夜。どの派閥にも属さず、ゆえに歴史から抹殺されたエラスムスの平和論。為政者、権力者の無責任と欺瞞を批判し、全世界の平和への道を提唱する。 いかに戦争とは愚かなことか、人類の浅はかさをこれでもかというくらい露わにしている。いったい人間は何度同じ過ちを犯し、何度...
16世紀、宗教改革前夜。どの派閥にも属さず、ゆえに歴史から抹殺されたエラスムスの平和論。為政者、権力者の無責任と欺瞞を批判し、全世界の平和への道を提唱する。 いかに戦争とは愚かなことか、人類の浅はかさをこれでもかというくらい露わにしている。いったい人間は何度同じ過ちを犯し、何度悲劇を味わい、自らを傷つければ済むのだろう。 最後まで孤高を貫いたエラスムス。堕落した権力・教会への批判をし続け、著書の大半は一時期禁書とされた。人文学者の王、近代自由主義の祖とも言われている。 「猫の額ほどのちっぽけな土地を自分の領地に組入れたいがために、あらんかぎりの動乱をまき起こして、恬として愧じないような君主たちがいるのです。」(42ページ) 500年経っても、まったく成長してないなぁ。また、エラスムスは「戦争ほど金がかかって得るものが少ないものはない」とも言ってる。1日も早い停戦を願う。
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「愚真礼賛」で有名なエラスムスの著書である。エラスムスの著書を初めて読んだが、自分と考え方が似ていると感じた部分が多々あった。 宗教改革前夜、時は中世に終わりを告げ近世に入っていこうとする、まさに歴史の転換期でもあった。 その時の世界といったら、相も変わらず国と国との戦争、...
「愚真礼賛」で有名なエラスムスの著書である。エラスムスの著書を初めて読んだが、自分と考え方が似ていると感じた部分が多々あった。 宗教改革前夜、時は中世に終わりを告げ近世に入っていこうとする、まさに歴史の転換期でもあった。 その時の世界といったら、相も変わらず国と国との戦争、そして宗教と宗教との対立が続いていた時代であった。 そんな中、エラスムスはひたすら平和を訴える。 本書はそんなエラスムスの平和への訴えを直接表したものである。 ただひたすら平和と愛を説いて死んだイエスを慕い、その言葉に生きようとするキリスト教徒であるはずなのに、彼らがまさに戦争を始めているという事実。 さらに皮肉なことに、彼らの争う対象もまたキリスト教徒なのである。 それでは戦争を支持する教皇はいかなる状況かと言えば、権威の象徴であった律法学者たちの教えを否定し、地位も名誉もないような者たちを愛していったイエスの行動に反し、彼らは権力に溺れ、地位や名誉に溺れていたのである。 特に当時はキリスト教の絶頂でもあり、世界はキリスト教を中心に動いていたといっても良いだろう。 ゆえにキリスト教同士が憎しみと恨みの思いを抱き続ける限り、平和への道はないのである。 こうした現状をエラスムスは鋭く批判しながら、ひたすらに平和への訴えと、戦争への反対意思を示している。 このエラスムスの訴えは現在にも大きく当てはまる指摘である。 イスラムとキリスト教のみならず、宗教の多くが平和と幸福を渇望しているにも関わらず、宗教同士で争い、さらにひどくなれば宗派と宗派に別れて殺しあう始末。 こういった現状に対し、今世の中では、このエラスムスのように平和を訴えるような書物があまり普及せず、特に我々日本人の中においては、関心の届かない問題であるという現実が、また問題でもある。
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