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下級武士の米日記 桑名・柏崎の仕事と暮らし 平凡社新書591
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下級武士の米日記 桑名・柏崎の仕事と暮らし 平凡社新書591

加藤淳子(著者)

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下級武士の米日記 桑名・柏崎の仕事と暮らし 平凡社新書591

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 平凡社
発売年月日 2011/06/17
JAN 9784582855913

下級武士の米日記

¥440

商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2018/11/01

柏崎日記と桑名日記 赤ん坊連れの百里旅―桑名から柏崎へ 金庫番から村回りへ―勝之助の業務 柏崎 股引き半纏で、検地と検見―地方の業務 柏崎◆給与米は品切れ―平大夫の業務と家庭生活 桑名 豆腐一丁も「つけ」―収入と支出 柏崎◆米を売る侍―平大夫と周辺の経済生活 桑名 まことにいやな...

柏崎日記と桑名日記 赤ん坊連れの百里旅―桑名から柏崎へ 金庫番から村回りへ―勝之助の業務 柏崎 股引き半纏で、検地と検見―地方の業務 柏崎◆給与米は品切れ―平大夫の業務と家庭生活 桑名 豆腐一丁も「つけ」―収入と支出 柏崎◆米を売る侍―平大夫と周辺の経済生活 桑名 まことにいやな勤めなり―公事方業務と勝之助 柏崎 消えた皮算用―天保の改革の余波 水野忠邦、失脚の日―勝之助の江戸出張 柏崎 お見舞米、運送準備の旅―柏崎~松代往復 離婚多発の柏崎―近隣・同僚、町と村の人々 十歳で「四書」素読完了―桑名と柏崎の教育 宴会やつれ―柏崎と桑名の相互儀礼 柏崎と桑名の季節と行楽 さまざまな病い―種痘以前のこと すじかい侍―武士の非行と処分 桑名 三角便と直接便―情報の伝達 候文と会話体と―文体・語法・用語 戊辰戦争をかいくぐった日記 著者:加藤淳子(1932-、名古屋市)

Posted by ブクログ

2012/04/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1710 三重県桑名の松平定重が高田に転封となる 郡代野村事件 高田はんの石高は6万7千石、桑名の表高11万石 その差をうめるために柏崎付近の地が付け加えられた。 弘化4年1847 3/24 柏崎は大地震に見舞われた 陣屋 郡代 青木市左衛門 勤番御郡代 西垣武左衛門 陣屋の構成 郡代1 勘定頭2 横目2 勘定奉行2 代官2 勘定人7 郷手代7 下横目2 郷使い6 定加勢3 町同心3 柏崎学校 生徒50名 13歳くらいで四書の素読終了(大学、中庸、論語、孟子)五経(易経、書経、詩経、礼記、春秋)の素読終了が14−16歳 極楽寺の梅桜 5・13−15閻魔市 マラリア 瘧り(おこり)

Posted by ブクログ

2012/01/15

 本書は、江戸末期の天宝10年(1839年)から、嘉永元年(1848年)の間に伊勢(三重県)と越後(新潟県)柏崎の間で交わされた交換日記の記録である。伊勢の書き手は、桑名藩蔵奉行の渡部平太夫、柏崎の書き手は平太夫の養子渡部勝之助、平太夫は10石、勝之助は8石の下級武士である。その...

 本書は、江戸末期の天宝10年(1839年)から、嘉永元年(1848年)の間に伊勢(三重県)と越後(新潟県)柏崎の間で交わされた交換日記の記録である。伊勢の書き手は、桑名藩蔵奉行の渡部平太夫、柏崎の書き手は平太夫の養子渡部勝之助、平太夫は10石、勝之助は8石の下級武士である。その日記の内容は、実に詳細で江戸期の下級武士の実生活を生き生きと描き出している。  本書では、「年貢米や検地の地方役人の仕事」や「当時の貧しい実生活」を詳細に描いている。商品経済が発展し、米経済に頼った武士階級が苦しい生活に追い込まれている実情が浮かび上がっている。また、庶民の生活は、現在から見ると極貧としか言いようがないが、四季折々にそれなりに楽しんでいた様子が手に取るようにわかった。  当時は行政官僚である下級武士が司法業務も兼務していた。勝之助の「まことにいやな勤めなり」との感慨には、そうだろうなと同感する思いがしたし、13歳くらいで四書(大学、中庸、論語、孟子)の素読を終了し、14~16歳で五経(易経、書経、詩経、礼記、春秋)の素読を完了する当時の教育システムには、すごいと素直に思った。ただ、多くの子供が死亡する当時の状況の詳細や、勝之助の妻もさまざまな病の末に第6子の出産の翌日に38歳で死亡する記載など、当時の医療の水準の低さを改めて実感した。  歴史の大きな動きと何の関係もない当時の下級武士の日常生活は、学問としては文化人類学の範疇になるのだろうか。淡々と描き出される日常生活には当時の人々の息づかいを感じる気がした。  このような記録を読んでも、実益はあまりないように思えるが、このような江戸期の庶民と下級武士の生活を知るようなことこそ「教養」と言えるのかもしれないと思った。あまり実生活の役には立たないかもしれないが、読んでなんとなくホッとする思いがする本と感じた。

Posted by ブクログ

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