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墨子よみがえる 平凡社新書589
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 平凡社 |
発売年月日 | 2011/06/17 |
JAN | 9784582855890 |
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墨子よみがえる
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商品レビュー
5
3件のお客様レビュー
今こそ
墨子に関係ない話ばかりで、自分の蘊蓄ばかりだという批判をどこかで見たが、こういう書き方もあると思う。このご時世、こういう本は必要。…このあと『墨子』を読むと、わりとすんなりと入ってきたのが不思議。
cltom
墨子が読まれるべき秋 あまねく人を愛すること 国家百年の計は人材登用にあり 「天」と「鬼神」は存在する? 「運命論」「宿命論」を否定する 「君子は鐘の如し」について 義のために死すとも可なり いかなる戦争にも正義はない 心の中に強靱な平和の砦を築かん 墨子の精神を世界に拡げよう ...
墨子が読まれるべき秋 あまねく人を愛すること 国家百年の計は人材登用にあり 「天」と「鬼神」は存在する? 「運命論」「宿命論」を否定する 「君子は鐘の如し」について 義のために死すとも可なり いかなる戦争にも正義はない 心の中に強靱な平和の砦を築かん 墨子の精神を世界に拡げよう 著者:半藤一利(1930-、墨田区)
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墨子をベースにした思考書。 1930年生まれの週刊文春、文藝春秋の元編集長で作家の半藤一利さんの本。 事前の僕の墨子に対するイメージは「春秋戦国時代の思想家」「実態は謎」「墨攻のイメージの技術者集団」「荘子に理想論と言われている」(全体的に論拠説明不可なイメージ)ではあったが、...
墨子をベースにした思考書。 1930年生まれの週刊文春、文藝春秋の元編集長で作家の半藤一利さんの本。 事前の僕の墨子に対するイメージは「春秋戦国時代の思想家」「実態は謎」「墨攻のイメージの技術者集団」「荘子に理想論と言われている」(全体的に論拠説明不可なイメージ)ではあったが、好きな本と反対の主張の本が好きな性格から「老荘のアンチテーゼかなぁ」ぐらいの印象で購入。 墨子に対しては、実態不明は前置きした上でかなり綿密に(おそらく仮説も含めながら)具体化しているが、この本の主張は墨子の解説書では無く、筆者の半藤さんが墨子の思想を選択的に自分の思考(実験というか土台として)を主張している。 古典中国史に対する圧倒的な知識(ひょっとしたらこの年代の方にとっては圧倒的では無いのかも)をベースに、社会や価値観の混乱した春秋戦国時代と現在の共通点から「非戦」「愛」(共に現代一般的文脈と異なる意味として)を考えている。 理想論という批判は意識した上で書かれている事は強く感じた。 感じた事は「理想論」=非合理だと感じる面と、行動経済学で言われる様な人間の非合理性があれば逆に理想論による啓蒙も可能性があるのではという点の両面。 ただし、読み込み不足か現時点での僕の価値観からか正直理想論とは思った。 それを踏まえても、筆者の強靭な意思を感じる本だった。
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