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演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために
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演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために

フランクハウザー, ラッセルライシ【著】, シカマッケンジー【訳】

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演出についての覚え書き 舞台に生命を吹き込むために

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 フィルムアート社
発売年月日 2011/06/17
JAN 9784845911714

演出についての覚え書き

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商品レビュー

4.4

8件のお客様レビュー

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2019/04/20

舞台の演出家に向けた内容とのことですが、 舞台の演出家だけではなく、人とコミュニケーションする者、特に人を導く側の者にもオススメ出来る内容でした。 どのようにすれば観客をこちらの意図した世界観に引き込む事が出来るか? どのようにすれば俳優を万全の状態で舞台に上がらせる事が出来る...

舞台の演出家に向けた内容とのことですが、 舞台の演出家だけではなく、人とコミュニケーションする者、特に人を導く側の者にもオススメ出来る内容でした。 どのようにすれば観客をこちらの意図した世界観に引き込む事が出来るか? どのようにすれば俳優を万全の状態で舞台に上がらせる事が出来るか? 忘れそうになったらすぐに本を開いて思い出せるよう、 手元に一冊置いておきたいと思えた本でした。

Posted by ブクログ

2018/11/03

これは演劇の演出についての本なのだが、読めば読むほど、デザインの本なのだった。巻末の参考文献にはタフテやアレグザンダーが挙げられているくらいだもの。

Posted by ブクログ

2014/06/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

印象的な箇所の引用。 <脚本を理解すること> ・最小限の言葉で作品の核心(コア)を説明せよ。:十二語以内で説明できるはずだ。すべてはそのコアのためにある。では、 A 俳優と美術が観客に与える第一印象は、どうあるべきか? B 劇の最後に観客が受ける印象は、どうあるべきか? C AからBへ行くために、あなたはどう進めればいいか? ・それぞれの人物を「もし私が演じるなら」と仮定して、そのパートだけを読みなさい。:登場しない場面は飛ばし、その人物のセリフだけを読め。鮮やかなアイデアが浮かぶことが多い。配役のポイントもつかめる。 ・それほど好みでない劇でも、好きになる努力をせよ。:凡作だと思える作品を演出する時もあるだろう。依頼を受けて、あるいは自分で選んでしまって。そんな時は作品の欠点を修復しようとするな。長所を見つけ、良い点を伸ばしなさい。 ・苦悩を解決しようとするのが人間だ。:どの脚本にもこう問いかけよ。「人物たちは、どのように苦悩しているか? その苦悩を解消するために、何をしているか?」 ・人物の奮闘や葛藤は結果よりも大事である。:人物が成功するかどうかは、どうでもよい。重要なのは、彼らが意志を明確に持つことだ――ゴールに向かって懸命に努力し、障害にぶつかり、そのたびに方法を選択すること。はっきりした説得力のあるシチュエーションの中で人物がとる選択肢。自力で状況を変えるか、状況に合わせて自分を変えるか。観客は登場人物の体験を目撃し、感情移入する。「私も、そう思う」「なぜ、あんなことをしたのかな?」「これは面白い。そんな名案があるとはな」というように。劇が終わりに近づくにつれ、観客は大きな対決やミラクルを期待する。だが観客の心を引くのは、勝敗や出来事よりも、人物の反応だ。結果より、エモーションが大事である。 <演出家の役割> ・ストーリーを伝えなさい。:余分なものを入れたくなるのは、伝えることへの意志が揺らいでいる証拠。見かけだけの装飾が駄作を救うことは、たまにある。だが我々が求めるのは、力強い劇だ。 全員に気に入られようとするな。:ビル・コスビーいわく「成功への方程式は知らないが、失敗する方法なら知っている。全員を喜ばせようとたくらむことだ」。皆が嫌がる決定を下さなければならないこともある。不満はつきものだと思いなさい。反対されても強く、冷静に。 ・演出家にとって最高の褒め言葉は「あなたははじめから、何がしたいかわかっているように見えました」 <キャスティング> ・イメージ通りの俳優を期待するな。:真のプロフェッショナルは役作りをする。「役にぴったり」な人には到底できないことをやってのける。 <ブロッキング> ・作品のパワーは人物の要求の強さに等しい。:相手の強い抵抗を乗り越えなければ、人物の強さは表せない。 <俳優への接し方> ・書かれたことの逆を読め。:スタニスラフスキーが言っていた。「善人を演じるならば、彼の中の悪人を探せ。悪人を演じるならば、彼の中の善人を探せ」人物の表面だけをなぞる俳優は、こじんまりして退屈だ。 <ステージングの要素> ・あらゆるものが語る。:適切に作り上げられた舞台には、余分なものがひとつもない。足りないものも、ひとつもない。不要なものを見せて期待させるな。劇作家ロミュラス・リニーは、さらに激しく、こう述べている。「舞台にある物はすべて、使い切るか燃やし尽くすか、破壊せねばならない。そうでなければ、ストーリーの中で完全に化学変化させること。いずれにも当てはまらないものは、舞台に存在してはならない」 ・三人組を活かせ。:人物二人の関係は二つだけ。三人の関係は七つある。三人のうち二人を結ぶ(合計三通り)、二人を組ませ、残りの一人と対峙させる(これも、合計三通り)。そして三人がそれぞれに結ぶ関係がひとつ。三人組を探せ。三角のシチュエーションは、ドラマティックな可能性を秘めている。誰が誰に反対し、誰と誰がが結託し、互いの関係がどう変化するかに従って、明確な選択をせよ。 ・裸の真実にご用心:まじめなヌード表現だとしても、むき出しの感情や繊細な心情を伝えることは稀である。肌が露出すれば、観客は劇の世界から遠ざかる。観客が惑えば、劇の世界もまた混乱する。

Posted by ブクログ

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